この例では、ガリウムヒ素レーザーの電流の上昇率(%)を記録しています。上昇率が10%に達したレーザーを、故障品と判断します。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Reliability」フォルダにある「GaAs Laser.jmp」を開きます。
2. [分析]>[信頼性/生存時間分析]>[劣化分析]を選択します。
3. 「電流」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。
4. 「時間」を選択し、[時間]をクリックします。
5. 「ユニット」を選択し、[ラベル, システムID]をクリックします。
6. 「上側仕様限界」のテキストボックスに「10」とタイプします。
7. [OK]をクリックします。
図7.2 最初の「劣化データ分析」レポート
Figure 7.2のような「劣化データ分析」レポートが作成されます。「重ね合わせ」プロットは、データ内の各ユニットの「電流」と「時間」の関係を示しています。「電流」が10の位置に描かれた横線は、10%の上側仕様限界に対応しています。この限界を上回る値のユニットは、故障したと判断されます。15ユニット中の3ユニットが、調査期間の終了時までに故障しています。なお、「逆推定」タブにおいて、指定されたモデルによって予測された各ユニットの故障時間が描かれています。
デフォルトでは、ユニットごとの傾きおよび切片が異なる1次式の線形モデルがあてはめられます。「モデルの指定」アウトラインを使用すれば、他のモデルをあてはめることができます。
[残差プロット]タブ(Figure 7.2)には、指定されたモデルの残差が描かれます。上側のプロットは、すべてのユニットを重ね合わせて描いた残差プロットです。下側のプロットは、ユニットごとに別々に描いた残差プロットです。