「因子分析」の赤い三角ボタンのメニューには、以下のオプションがあります。
固有値
元の相関行列、共分散行列、または積和行列の固有値を示した表の表示/非表示を切り替えます。この表には、各次元の寄与率(各固有値が全体に対して占める割合)および累積寄与率も表示されます。因子分析の因子数を決める1つの目安として、1.0以上の固有値の個数を因子数とする、というものもあります。
スクリープロット
主成分の次元に対して固有値をプロットしたグラフの表示/非表示を切り替えます。因子数を決めるための目安として、このプロットを用いることができます。折れ線が水平になる直前までの因子数とする、といった目安があります。
Bartlettの球面性検定
Bartlettの球面性検定の結果の表示/非表示を切り替えます。この等質性検定では、複数の固有値が等しいかどうかに関する検定に対して、カイ2乗値、自由度(DF)、p値(prob > ChiSq)が計算されます。Bartlett(1937, 1954)を参照してください。
Kaiser-Meyer-Olkinの指標
Kaiser-Meyer-Olkin(KMO)の指標の表示/非表示を切り替えます。この指標は、共通分散である可能性のある分散(潜在的な因子が原因の可能性のある分散)の割合を示します。この指標は、個々の変数および全変数のセットに対して計算され、JMPではMSA(標本妥当性指標)と呼ばれます。MSAの値は、因子分析における変数の適切さを次のように示します。
– 0.00~0.49は「容認できない」
– 0.50~0.59は「悪い」
– 0.60~0.69は「並み」
– 0.70~0.79は「まあまあ」
– 0.80~0.89は「良い」
– 0.90~1.00は「非常に良い」
メモ: KMOの指標は、相関行列が特異である場合は使用できません。
以下のオプションの詳細については、『JMPの使用法』の「JMPレポートのローカルデータフィルタ」、「JMPレポートの[やり直し]メニュー」、および「JMPレポートの[スクリプトの保存]メニュー」を参照してください。
ローカルデータフィルタ
データをフィルタリングするためのローカルデータフィルタの表示/非表示を切り替えます。
やり直し
分析を繰り返したり、やり直したりするオプションを含みます。また、[自動再計算]オプションに対応しているプラットフォームにおいては、[自動再計算]オプションを選択すると、データテーブルに加えた変更が、該当するレポートに即座に反映されるようになります。
プラットフォーム環境設定
現在のプラットフォームの環境設定を表示したり、現在のJMPレポートの設定に合わせて環境設定を変更したりできます。
スクリプトの保存
レポートを再現するためのスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。
Byグループのスクリプトを保存
By変数の全水準に対するレポートを再現するスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。起動ウィンドウでBy変数を指定した場合のみ使用可能です。