「項目分析」プラットフォームは、項目反応理論モデル(Item Response Theory model; IRT model)をあてはめます。項目反応理論は、テストや調査などを分析するのに使われています。項目反応理論(Item Response Theory; IRT)では、各受験者の(観測できない)能力を各項目に関連付ける数学モデルを仮定します。項目(テストの問題)に正解するかどうかは、直接観測することができない潜在的な能力から影響を受けていると仮定します。この数学モデルにおいて、各受験者の能力も、各項目の特性も、未知です。項目反応理論は、標準化テスト、認知テスト、消費者の選好などを分析するのに使用できます。古典的テスト理論(Classical Test Theory; CTT)は、観測されたスコアの合計に注目した分析でした。項目反応理論は、そのような古典的テスト理論に代わる手法です。
「項目分析」プラットフォームでは、次のような結果を求めます。
• 項目ごとにスコアが求められます。これは、潜在特性から各項目への寄与を知る上での手がかりになります。
• 受験者のスコアと、項目のスコアが、同じスケール上で求められます。
• 受験者のスコアと、項目のスコアが、同じスケール上に描かれます。
• 項目特性曲線(item characteristic curve)が描かれます。この曲線は、受験者の潜在特性と、各項目との関係を描いたものです。
項目反応理論の詳細については、de Ayala(2009)を参照してください。
図12.1 項目分析の特性プロット