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公開日: 09/19/2023

「ニューラル」プラットフォームの起動

「ニューラル」プラットフォームを起動するには、[分析]>[予測モデル]>[ニューラル]を選択します。

「ニューラル」プラットフォームの分析方法は、2段階で設定します。まず、「ニューラル」起動ウィンドウに、分析に用いる変数を指定します。次に、「モデルの設定」パネルで、分析のオプションを指定します。

ここに画像を表示「ニューラル」起動ウィンドウ

「ニューラル」起動ウィンドウでは、X変数とY変数を指定します。また、オプションで、検証列を指定したり、欠測値をカテゴリとして扱うかどうかを選択したりできます。

図3.6 「ニューラル」起動ウィンドウ 

「ニューラル」起動ウィンドウ

「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューのオプションについては、『JMPの使用法』の列フィルタメニューを参照してください。

Y, 目的変数

分析したい目的変数(応答変数)。なお、複数の応答変数に対するニューラルネットワークでは、(応答変数へのパラメータを除く)すべてのモデルパラメータが隠れ層で共有されています。複数の応答変数があるニューラルネットワークにおいて、応答変数はすべての説明変数が与えられたもとでは条件付き独立になっていますが応答変数の周辺分布には相関があります。

X, 説明変数

モデルに含める説明変数。

度数

分析において各行の度数として使用される数値を含む列。

ここに画像を表示検証

検証セットを定義する数値列。ニューラルの検証法を参照してください。「列の選択」リストで列を選択せず、[検証]ボタンをクリックすると、データテーブルに検証列を新規作成することができます。検証列を作成する方法の詳細については、検証列の作成を参照してください。

By

別々に分析を行いたいときに、そのグループ分けをする変数を指定します。指定された列の水準ごとに、別々に分析が行われます。各水準の結果は別々のレポートに表示されます。複数のBy変数を割り当てた場合、それらのBy変数の水準の組み合わせごとに個別のレポートが作成されます。

ここに画像を表示欠測値をカテゴリとして扱う

1つのカテゴリとして欠測値を扱うには、このチェックボックスをオンにします。この機能を使うと、説明変数に欠測値があるデータも、除外されずに、計算に使われます。欠測値を1つのカテゴリとして扱い、分析に用いたい場合に便利です。このチェックボックスをオフにした場合は、欠測値のある行は分析から除外されます。

このチェックボックスをオンにすると、連続尺度の説明変数では、まず、非欠測値の平均で欠測値が置換されます。そして、欠測値に対する指示変数が作成され、説明変数としてモデルに追加されます。なお、「モデルの設定」パネルで[説明変数の変換]オプションを使用して説明変数を変換した場合は、変換した後の変数の平均で欠測値が置換されます。

カテゴリカルな説明変数では、欠測値は1つのカテゴリとして扱われます。

乱数シード値の設定

乱数のシード値を指定します。ニューラルネットワークのあてはめでは、反復計算の初期値を決めるのに乱数が使われています。その乱数の初期値をここで設定できます。起動ダイアログで指定した値は、「モデルの設定」パネルの「乱数シード値」にそのまま指定されます。なお、検証セットを分けるのにも乱数が使われています。乱数シード値の設定は、実行する分析を後から再現したい場合に役立ちます。乱数シード値を設定してスクリプトを保存する場合、シード値はスクリプト内に自動的に保存されます。

「モデルの設定」パネル

「ニューラル」プラットフォームの「モデルの設定」パネルでは、検証法や隠れ層の構造を指定します。また、勾配ブースティングを採用するかどうかなど、あてはめに関するオプションを設定します。

図3.7 「モデルの設定」パネル 

「モデルの設定」パネル

検証法

モデルの検証に使う手法を選択します。ニューラルの検証法を参照してください。

乱数シード値

将来に「ニューラル」プラットフォームを再実行したときに、反復計算の初期値や検証の割り当てを再現したい場合は、ゼロ以外のシード値を指定してください。「乱数シード値」はデフォルトでは0になっており、つまり同じ結果が再現できないように設定されています。分析をスクリプトに保存するとき、ここに入力した乱数シード値がスクリプトに保存されます。

隠れ層の構造

各隠れ層に含めるノードの種類とその個数を指定します。隠れ層の構造を参照してください。

メモ: JMPの標準バージョンでは、活性化関数としてTanH関数しか使用できず、また、隠れ層が1つのニューラルネットワークしかあてはめられません。

ここに画像を表示ブースティング

勾配ブースティングのオプションを指定します。ブースティングを参照してください。

ここに画像を表示あてはめに関するオプション

変数変換とモデルのあてはめに関するオプションを設定します。ニューラルのあてはめに関するオプションを参照してください。

実行

ニューラルネットワークモデルをあてはめ、モデルのレポートを表示します。

[実行]をクリックしてモデルをあてはめた後も、「モデルの設定」パネルを開いて設定を変更すれば、別のモデルをあてはめることができます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).