「劣化分析」プラットフォームを起動するには、[分析]>[信頼性/生存時間分析]>[劣化分析]を選択します。
図8.7 「反復測定劣化」起動ウィンドウ
「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューのオプションについては、『JMPの使用法』の列フィルタメニューを参照してください。
「反復測定劣化」起動ウィンドウには次のオプションがあります。
Y, 目的変数
劣化の測定値を含む列を指定します。なお、測定値が区間打ち切りである場合には、2つの列を指定してください。2つのY列の指定を参照してください。
時間
時間値を含む列を指定します。
X
説明変数を含む列を指定します。この役割を使って、加速劣化モデルにおける加速因子を指定します。
ラベル, システムID
ユニットIDを含む列を指定します。
度数
各行の度数を含む列を指定します。
打ち切り
応答の測定が打ち切りか否かを示す列を指定します。
By
ここで指定したBy変数の水準ごとに分析が実行されます。
打ち切りの値
[打ち切り]列のデータ値のうち、打ち切りであることを示すデータ値を指定します。[打ち切り]列を選択すると候補となるデータ値が、自動的にコンボボックスに表示されます。データ値を変更するには、赤い三角ボタンをクリックして、値のリストから選択してください。テキストボックスに異なる値を入力することもできます。[打ち切り]列に「値ラベル」列プロパティが設定されている場合、値ラベルがリストに表示されます。なお、[打ち切り]列が欠測値となっている行は、分析から除外されます。
正常とみなす上限
これより大きい値である場合に故障であることを示す応答の値を指定します。
正常とみなす下限
これより小さい値である場合に故障であることを示す応答の値を指定します。
使用条件
加速因子である説明変数Xの使用条件を指定します。ここには、通常の状況で製品が使用される時のX値を指定します。
「反復測定劣化」プラットフォームで、区間打ち切りや左側打ち切りの場合は、Y列を2つ指定することができます。指定の行で、2つのY列の値によって打ち切りの種類が決定されます。
• 2つのY値が同じで、どちらも欠測値ではない場合、その共通なY値は正確な値が測定されたデータとみなされます。
• 2つのY値が同じではなく、どちらも欠測値ではない場合、データは区間打ち切りとみなされます。実際の値は2つのY値の間にあるとみなされます。
• 最初のY値だけが欠測値の場合、データは左側打ち切りとみなされます。実際の値は2番目のY値以下であるとみなされます。
• 2番目のY値だけが欠測値の場合、データは右側打ち切りとみなされます。実際の値は1番目のY値以上であるとみなされます。
メモ: 「反復測定劣化」プラットフォームで左側打ち切りのデータをあてはめるには、Y列を2つ使用する方法しかありません。