「地図シェープ」ゾーン

国、地域、州、郡、県などの地名を含む列は、グラフビルダーの「地図シェープ」ゾーンに割り当てます。「地図シェープ」ゾーンに変数をドロップすると、変数の値に対応する地図シェープが検索され、該当する地図が描画されます。変数には、地図データの場所を知らせる列プロパティが割り当てられていることがあります。それがない場合は、所定の場所にある地図ファイルすべてを対象に検索が行われます。「地図シェープ」ゾーンに変数を配置すると、「X」ゾーンおよび「Y」ゾーンが表示されなくなります。「地図シェープ」に変数を指定することによって位置が決まり、使用できるグラフ要素の種類も限定されます。

図12.4 「Cities.jmp」ファイルの「州」を「地図シェープ」ゾーンにドラッグしたところ 

地図は、2つの.jmpファイルで構成されます。1つは名前データ（エンティティごとに1行）で、もう1つは座標データ（エンティティごとに多数の行）です。2つのファイルは、「xxx-Name.jmp」、「xxx-XY.jmp」という名前を持ちます。「xxx」の部分は同じ名前でなければなりません。

JMPに用意されているサンプルファイルの一部を紹介します。

• World-Name.jmp

• World-XY.jmp

• US-State-Name.jmp

• US-State-XY.jmp

地図のNameファイル

「xxx-Name.jmp」ファイルには、シェープ名の列をいくつでも含めることができます。シェープ名の列は、列プロパティを使って定義します。名前の列を複数作成することで、翻訳した名前や形式の異なる名前（略称など）を保存できますが、1つのグラフには1つの列だけが使用されます。Nameファイルの第1列には、Shape ID （シェープID）の番号が昇順に含まれています。この列は自動的に作成されます。列の値は、「xxx-XY.jmp」ファイルの「Shape ID」（シェープID）列の値に対応しています。

メモ: 「Shape ID」列は「Shape」という名前にすることもできます。

図12.5 「US-State-Name.jmp」ファイルの例 

地図のXYファイル

「xxx-XY.jmp」ファイルは4つの列で構成されます。行は、シェープに含まれる座標の1つに該当します。各シェープは1つまたは複数のパートで構成されます。各パートは閉じた多角形です。第1列は、「xxx-Name.jmp」ファイルと同じシェープIDです。第2列はパートIDです。第3、4列はXとYの値です。

図12.6 「US-State-XY.jmp」ファイルの例