「工程能力」の赤い三角ボタンのメニューで、[要約レポート]オプションは、各変数のLSL・目標値・USL・標本平均・各種シグマ・安定指数・Cpk・Cpl・Cpu・Cp・Cpm・不適合率を含む表の表示/非表示を切り替えます。工程の重要度として、欠測値以外の値が指定されている列が1つでもある場合は、[重要度]列も要約レポートに表示されます。これらの統計量は、レポートのタイトルで指定されているシグマの推定値を用いて計算されます。安定指数・Cpk・Cpl・Cpu・Cpの列は、緑・黄・赤に色分けされて表示されます。緑色は状態が適切であることを、黄色は境界のケースであることを、赤色は状態が悪いことを示しています。この色分け方法は、工程性能グラフで見られるものと同じです。
メモ: 安定指数の種類は、[ファイル]>[環境設定]>[プラットフォーム]>[工程能力]で変更できます。これにより、「工程能力分析」プラットフォーム全体で使用される安定性に関する指標が変わります。
Figure 9.19は、正規分布に従うデータの分析例で説明している両方の要約レポートの列の一部分です。このレポートには、次のような列をオプションで追加できます。
• Cpk・Cpl・Cpu・CP・Cpmの信頼区間
• 仕様限界外・LSL未満・USL超えの割合をPPM単位で表示したもの(予測値および観測値)
メモ: ここで「予測値」とは、選択された確率分布から求められた割合です。デフォルトでは、正規分布が確率分布として使われます。「観測値」は、観測されたデータにおける割合です。
• 標本標準偏差
• 標本サイズ(N)・最小値・最大値
• 目標指数
メモ: 目標指数は、群内シグマの工程能力要約レポートでのみ使用可能です。
オプションの列を表示するには、レポートを右クリックし、[列]サブメニューから列名を選択します。
全体シグマに基づくレポートには、群内シグマから計算された工程能力指数(Cpk・Cpl・Cpu・Cp)ではなく、全体シグマから計算された工程能力指数(Ppk・Ppl・Ppu・Pp)が表示されます。なお、全体シグマから計算された工程能力指数に対するラベル(Ppk・Ppl・Ppu・Pp)は、環境設定における[AIAG (Ppk)ラベル]の設定によって変更できます。
図9.19 群内シグマおよび全体シグマの工程能力要約レポート