メモ: 第 “VマスクCUSUM管理図の例”も参照してください。
両側CUSUM管理図を解釈するには、点を、Vマスクとして描かれている決定限界の線と比較します。Vマスクは、V字を横に寝かせた形で、両側CUSUM管理図に描かれています。このV字形は決定限界を示しています。最も新しくプロットされた点を原点として、そこからX軸上を戻るように線が引かれます(両側CUSUM管理図のVマスク)。データが収集されるにつれて一連の累積和が更新され、原点が新しい点に移動します。
図6.6 両側CUSUM管理図のVマスク
平均がシフトすると、CUSUM管理図上では点の傾きが変化するので、平均がシフトしたことがすぐにわかります。傾きが変化している点がシフトの生じた点です。前にプロットされた点の中にVマスクの上下にはみ出ているものがあるときは、工程が管理外であると判断できます。下の線から点がはみ出ている場合は、平均が上昇していることを示し、上の線から点がはみ出ている場合は、平均が下降していることを示します。
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通常の管理図では、管理限界として3σの値を設定するのが標準的です。CUSUM管理図では、決定限界は平均連長で決まります。
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