「再生モデルによる分析」は、ユニットやシステムにおいて故障が繰り返し起こる場合や、人において同じ疾患が再発するデータを分析します。たとえば、製造業において、故障したユニットを修理して、また稼動させる場合などです。ユニットがまったく使えなくなるまで修理を繰り返すと、故障が複数回起こることになります。
腫瘍が再発するぼうこう癌患者の治療プロセスなど、医療分野における長期にわたる疾病の継続的治療のデータなども再生モデルで分析できます。
再生モデルに基づく分析では、ユニットあたりの合計コストを時間の関数として示したMCF(mean cumulative function; 平均累計関数)が計算されます。コストとは、修理の回数を指すだけのこともあれば、実際に修理にかかった費用を指すこともあります。
図6.1 「再生モデルによる分析」の例