実験を反復すると、誤差分散が一定であるという仮説を直接チェックできるようになります。また、工程や測定におけるばらつきが大きな場合に、実験を反復することにより、回帰係数の標準誤差を減少させることができます。
この例では、実験回数が8回の計画を反復します。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Design Experiment」フォルダの「Reactor 8 Runs.jmp」を開きます。
2. [実験計画(DOE)]>[拡張計画]を選択します。
3. 「反応率(%)」を選択し、[Y, 応答変数]をクリックします。
4. 「送り速度」、「触媒」、「攪拌速度」、「温度」、「濃度」を選択して、[X, 説明変数]をクリックします。
5. [OK]をクリックします。
図6.12 拡張の種類の選択
6. [追加する実験を別のブロックに入れる]を選択し、計画にブロック変数を追加します。
7. [反復]をクリックして、「2」と入力し、[OK]をクリックします。
注: [反復]をクリックすると、各実験の実行回数を尋ねるダイアログボックスが表示されます。「2」を入力すると、計画に各実験が2回ずつ含まれます。つまり、元の計画を1回反復することになります。
図6.13 反復で拡張した、化学反応データの計画
元の8回の実験はブロック1に、反復実験はブロック2に入ります。
注: 「拡張計画」プラットフォームから、拡張した計画全体を評価することができます。計画の評価について詳しくは、計画の評価を参照してください。
8. [テーブルの作成]をクリックします。
図6.14 反復した計画
作成されたテーブルでは、元の計画と結果が、ブロック1として表示されます。拡張実験は、ブロック2として表示されます。拡張実験を行った後、その実験結果を「反応率(%)」の列に入力してください。