「応答変数の限界」列プロパティを使うと、次のような値を指定することができます。
• 応答変数に対する満足度関数の範囲
• 目標の種類
• 応答変数の重要度
• 満足度関数の値
「応答変数の限界」列プロパティにより、応答の満足度関数が定義されます。「プロファイル」と「等高線プロファイル」は、最適な因子設定を見つけるために満足度関数を使用します。『プロファイル機能』のプロファイル を参照してください。
図A.3は、「Design Experiment」フォルダにある「Bounce Data.jmp」データテーブルの「反発係数」の列情報ウィンドウを開き、「応答変数の限界」パネルを表示したところです。
図A.3 「応答変数の限界」パネルの例
「応答変数の限界」パネルは、次のような領域に分かれています。
目標
メニューから応答に対する目標を選択します。目標の種類には、[最大化]、[目標値に合わせる]、[最小化]、[なし]があります。選択した目標に合わせて自動的に応答の満足度関数が定義されます。なお、満足度関数の範囲(最小値・中間値・最大値)を指定すると、満足度関数は、それらの値を使って定義されます。限界値を指定しなかった場合、満足度関数は、応答の分布から導き出された保守的な範囲に基づいて設定されます。目標を[なし]とした場合、応答の値に関わらず、満足度は一定であるとみなされます。応答も参照してください。
重要度
応答が複数ある場合には、各応答に対して相対的な重要度を指定すると、それらの重要度が全体の満足度関数の計算に適用されます。この重要度には、任意の正の数値を指定できます。重要度の値を指定しなかった場合、すべての応答の重要度が等しいとみなされます。応答が1つしかない場合、指定された数値に関わらず、重要度は1になります。
値
応答の最小値、最大値および中間値を指定します。これらの値を使って応答の満足度関数が作成されます。これらの値を指定しなかった場合、満足度関数は、データから導かれた保守的な範囲に基づいて設定されます。[目標値に合わせる]に設定し、目標値(中間値)を指定しなかった場合、目標値は、最小値と最大値の真ん中の値に定義されます。
満足度
最小値、中間値、最大値における満足度を指定します。満足度の値は、0~1の間で指定してください。値を指定しなかった場合、選択した目標に従って自動的に値が割り当てられます。
グラフ上に参照線を表示
「予測値と実測値のプロット」と「予測プロファイル」に最小値、中間値、最大値を示す水平の参照線を表示します。このオプションは、これらの値を指定した場合のみ適用されます。