設定パネルと「パターンを調べる」の赤い三角ボタンのメニューには、要約表やパターン表に関するオプションがあります。
頻度が高い重複値
データ内で最も頻繁に現れる値の表の表示/非表示を切り替えます。各列に対し、それぞれ最大10個の数値を表示します。
最長連
同じ値の最長連を示す表の表示/非表示を切り替えます。この表には、以下の情報が含まれます。
開始行
連が始まる行の行番号です。
度数
連の長さです。
値
連のデータ値です。
希少性
連が偶然に発生する度合いを示す値です。希少性の値が大きいほど、その連が偶然に発生する度合いは低いことを意味します。最長連の希少性を参照してください。
最長の重複パターン
同じ列に複数回現れる値の一連の値のパターンを示す表の表示/非表示を切り替えます。繰り返される値のパターンも一部表示されます。パターンが複数回現れるものについて、それぞれのインスタンスが表に表示されます。この表には、以下の情報が含まれます。
開始行 I
パターンが最初に現れる位置の行番号です。
開始行 J
重複したパターンが現れる位置の行番号です。
度数
パターンの長さです。
希少性
重複するパターンが偶然に発生する度合いを示す値です。希少性の値が大きいほど、その重複するパターンが偶然に発生する度合いは低いことを意味します。最長パターンの希少性を参照してください。
最初のいくつかの値
重複するパターンの最初のいくつかの値です。各パターンに対し、最大3個の値を表示します。
書式化されたときの桁数
書式化された数値の総桁数と小数桁数を示す表の表示/非表示を切り替えます。この表には、以下の情報が含まれます。
桁数
桁数です。
全体 度数
全体の桁数が指定した桁数と同じになる、列内のオブザベーションの数です。
小数 度数
小数の桁数が指定した桁数と同じになる、列内のオブザベーションの数です。
分数の長さ
値の連分数の長さを示す表の表示/非表示を切り替えます。連分数は、ある数値を、連続的に除算される項のシーケンスとして表したものです。分数の長さにより、その数値がどのくらい有理であるかを判断できる場合があります。長さが15以上の場合、その値が無理数であることを意味します。 たとえば、Root関数、無理数を使う関数、乱数発生プログラムからの値などです(Benford, 1938)。
メモ: 「パターンを調べる」では、分数の長さとして最大15まで表示されます。15以上のものはすべて15としてレポートされます。
長さ
連分数の長さです。
度数
連分数の長さが「長さ」の値と同じになるオブザベーション数です。
先頭数字と末尾数字
先頭数字と末尾数字(1~9)の度数表の表示/非表示を切り替えます。先頭数字の場合は、該当する先頭数字を含む期待割合の列と、その最小値および最大値の列も表示されます。期待割合は、Benfordの法則に基づいています。この法則によると、ある数字の最初の桁がaである頻度はFa = log10(a+1/a)の式で表されます。この法則は、すべての値が4桁以上である範囲の大きな数値データに適用されます。
仕様限界とまったく同じ値
(少なくとも1つの列に「仕様限界」列プロパティがある場合に使用可能。)下側仕様限界、上側仕様限界、または目標値とまったく同じ値の表の表示/非表示を切り替えます。まったく同じ値がない場合、レポートは表示されません。
仕様限界外の割合
(少なくとも1つの列に「仕様限界」列プロパティがある場合にのみ使用可能。)仕様限界外となっている実測値および期待値を示す表の表示/非表示を切り替えます。「カイ2乗」列と「P値」列は、観測されたオブザベーション数が期待されたオブザベーション数に比べて著しく多い場合にのみ表示されます。
複数列にわたる重複
「複数列にわたる重複」レポートの表示/非表示を切り替えます。このレポートには、同じ行内の、複数列にわたる値パターンの表があります。レポートの上部には、重複と見なされるのに必要なパターンの最小長さが表示されます。この数値は、起動ウィンドウまたは設定パネルで「複数列重複パターンの下限」として指定されています。レポートの上部には[色をつける]オプションもあります。複数列にわたる重複に色をつけるを参照してください。
複数列にわたる重複に色をつける
([複数列にわたる重複]が選択された後にのみ使用可能。)「複数列にわたる重複」レポートで見つかった重複項目に対応する、データテーブル内のセルに色がつけられます。重複を含む行も選択されます。
線形関係
「変数間の線形関係」レポートの表示/非表示を切り替えます。このレポートには、指定された数の連続行における列間の厳密な線形関係の表があります。厳密な線形関係は、0.999999以上のR2値を持つ線形関係として定義されます。レポートの上部には、考慮される最小行数が表示されます。この数値は、起動ウィンドウまたは設定パネルで「線形関係の最小行数」として指定されています。レポートの上部には[色をつける]オプションもあります。線形関係に色をつけるを参照してください。
線形関係に色をつける
([線形関係]が選択された後にのみ使用可能。)「変数間の線形関係」レポートで見つかった線形関係に対応する、データテーブル内のセルに色がつけられます。線形関係を含む行も選択されます。
列の保存
以下の保存に関するオプションがあります。
連の表を保存
すべての列の最長連を新しいデータテーブルに保存します。データテーブルには「1列ごとのパターン」レポートの「最長連」表と同じ列が含まれ、開始行の順に並べられます。
重複パターンの表を保存
すべての列の最長の重複パターンを新しいデータテーブルに保存します。データテーブルには「1列ごとのパターン」レポートの「最長の重複パターン」表と同じ列が含まれ、開始行Iの順に並べられます。
複数列にわたる重複パターンを保存
「複数列にわたる重複」表を新しいデータテーブルに保存します。
線形関係を保存
「変数間の線形関係」表を新しいデータテーブルに保存します。
列の並べ替え
並び順を変更するためのオプションがあります。変更すると、「1列ごとのパターン」の列リストが並べ替えられます。一番上の列は自動的に選択され、その列だけのレポートが表示されます。
連の希少性で並べ替え
列リストを、最長連の希少性の値に基づいて並べ替えます。希少性の値の大きい順に上から並べられます。
パターンの希少性で並べ替え
列リストを、最長の重複パターンの希少性の値に基づいて並べ替えます。希少性の値の大きい順に上から並べられます。
列名で並べ替え
列リストを、列名に基づいて文字コード順に並べ替えます。
元の順序
列リストを、起動ウィンドウで列が指定されたときの元の順序に並べ替えます。
セルの色をクリア
データテーブルで選択されている列のセルの色をクリアします。データテーブルで列が選択されていない場合はすべての列のセルの色をクリアします。
以下のオプションの詳細については、『JMPの使用法』のレポートの[やり直し]メニューおよびレポートの[スクリプトの保存]メニューを参照してください。
やり直し
分析を繰り返したり、やり直したりするオプションを含みます。また、[自動再計算]オプションに対応しているプラットフォームにおいては、[自動再計算]オプションを選択すると、データテーブルに加えた変更が、該当するレポートに即座に反映されるようになります。
スクリプトの保存
レポートを再現するためのスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。
Byグループのスクリプトを保存
By変数の全水準に対するレポートを再現するスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。起動ウィンドウでBy変数を指定した場合のみ使用可能です。
「1列ごとのパターン」の赤い三角ボタンのメニューには、以下のオプションがあります。
頻度が高い重複値を選択
「頻度が高い重複値」表の値に対応する、データテーブル内のオブザベーションを選択します。
最長連を選択
「最長連」表の値に対応する、データテーブル内のオブザベーションを選択します。
最長の重複パターンを選択
「最長の重複パターン」表の値に対応する、データテーブル内のオブザベーションを選択します。
書式化されたときの総桁数で選択
「書式化されたときの桁数」の総桁数が、指定されたものと一致する、データテーブル内のオブザベーションを選択します。
小数桁数で選択
「書式化されたときの桁数」の小数桁数が、指定されたものと一致する、データテーブル内のオブザベーションを選択します。
分数の長さで選択
分数の長さが指定されたものと一致する、データテーブル内のオブザベーションを選択します。
先頭数字で選択
先頭数字が指定されたものと一致する、データテーブル内のオブザベーションを選択します。