ウィンドウ最上部のタイトルバーにある赤い三角ボタンのメニューには、レポートウィンドウに関連するオプションがあります。たとえば、起動ダイアログにて[XBar]と[R]を両方とも選択した場合、XBar管理図とR管理図の表示/非表示を個別に切り替えることができます。使用できるオプションの種類は、管理図の種類によって異なります。グレー表示になっているオプションは選択できません。
限界値の凡例を表示
プロットの右に表示されている平均(中心線)、LCL(下側管理限界)、UCL(上側管理限界)に対するラベルの表示/非表示を切り替えます。
欠測値をつなぐ
欠測値となっている標本があっても点を直線でつなぎます。図12.11の左側の管理図は、欠測値となっている標本がないデータに対する管理図です。中央の管理図は、番号が2, 11, 19, 27である標本が欠測値となっているデータから描いている管理図ですが、それらの点は線がつながれていません。右側の管理図では、[欠測値をつなぐ]オプションが選択されています(デフォルトの設定)。
図12.11 [欠測値をつなぐ]オプションの例
中央値の使用
ランチャートでは、各ランチャートにおける赤い三角ボタンのメニューから[中心線の表示]オプションを選択すると、列における中心値の位置に線が表示されます。中心線で使われる統計量は、メインの「ランチャート」における赤い三角ボタンのメニューにある[中央値の使用]の設定に左右されます。[中央値の使用]がオンになっているときは中央値、それ以外の場合は平均が中心線になります。限界値をファイルに保存すると、全体平均と中央値も保存されます。
工程能力 旧機能
(フェーズ変数を指定した場合は使用できません。)工程能力分析を実行します。このオプションを選択すると、工程変数の下側仕様限界・目標値・上側仕様限界を入力するウィンドウが表示されます。
図12.12 「工程能力分析」ウィンドウ
図12.13は、「Coating.jmp」を使用し、下側仕様限界を16.5、目標値を21.5、上側仕様限界を23とした場合の「工程能力分析」レポートです。
図12.13 「Coating.jmp」の「工程能力分析」レポート
詳細は、工程能力分析の統計的詳細を参照してください。
σの保存
σの計算結果が、データテーブルにおける工程変数の列に、列プロパティとして保存されます。
限界値の保存
管理限界を次のいずれかの方法で保存します。
列に
管理限界を工程変数列の列プロパティとして保存します。管理限界値が定数である場合、管理図の種類ごとにLCL・平均・UCLが保存されます。このオプションは、フェーズがある管理図では使用できません。さらに、管理図において標本サイズが定数でない場合、このオプションは効果がありません。
新しいテーブルに
各管理図の平均とシグマを、新規作成したデータテーブルに保存します。管理限界値が定数である場合、LCL・Avg、UCLも保存されます。フェーズがある場合、各フェーズに対して情報が保存されます。このデータテーブルに保存しておけば、管理限界値を後で使用できます。それには、管理図の起動ウィンドウで[限界値の取得]をクリックし、保存したデータテーブルを選択します。限界値の保存と取得節を参照してください。
要約の保存
新しいデータテーブルに、標本ラベル、標本サイズ、プロットに表示されている統計量、中心線、管理限界が保存されます。データテーブルに保存される統計量の種類は、管理図の種類によって異なります。
警告スクリプト
特殊原因のテストで異常が検出されたことを知らせるスクリプトを作成し、実行することができます。結果はログに出力されるか、または読み上げられます。本書のテストを参照してください。警告スクリプトの書き方の詳細は、『スクリプトガイド』の警告スクリプトの実行を参照してください。
以下のオプションの詳細については、『JMPの使用法』のレポートの[やり直し]メニューおよびレポートの[スクリプトの保存]メニューを参照してください。
やり直し
分析を繰り返したり、やり直したりするオプションを含みます。また、[自動再計算]オプションに対応しているプラットフォームにおいては、[自動再計算]オプションを選択すると、データテーブルに加えた変更が、該当するレポートに即座に反映されるようになります。
スクリプトの保存
レポートを再現するためのスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。
Byグループのスクリプトを保存
By変数の全水準に対するレポートを再現するスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。起動ウィンドウでBy変数を指定した場合のみ使用可能です。