「累積損傷」の赤い三角ボタンのメニューには、次のようなオプションがあります。
すべてをあてはめ
すべての分布をあてはめます(起動ウィンドウで選択されていなくて、まだあてはめられていないすべての分布をあてはめます)。分布で述べられている、すべての分布をあてはめます。
以下のオプションの詳細については、『JMPの使用法』の「JMPレポートのローカルデータフィルタ」、「JMPレポートの[やり直し]メニュー」、および「JMPレポートの[スクリプトの保存]メニュー」を参照してください。
ローカルデータフィルタ
データをフィルタリングするためのローカルデータフィルタの表示/非表示を切り替えます。
やり直し
分析を繰り返したり、やり直したりするオプションを含みます。また、[自動再計算]オプションに対応しているプラットフォームにおいては、[自動再計算]オプションを選択すると、データテーブルに加えた変更が、該当するレポートに即座に反映されるようになります。
プラットフォーム環境設定
現在のプラットフォームの環境設定を表示したり、現在のJMPレポートの設定に合わせて環境設定を変更したりできます。
スクリプトの保存
レポートを再現するためのスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。
Byグループのスクリプトを保存
By変数の全水準に対するレポートを再現するスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。起動ウィンドウでBy変数を指定した場合のみ使用可能です。
「累積損傷」プラットフォームの赤い三角ボタンのメニューには、[シミュレート]オプションがあります。このオプションは、シミュレーション設定パネルの表示/非表示を切り替えます。
Figure 5.7は、「シミュレーション設定」パネルです。最初の状態では、「分布」には「累積損傷」起動ウィンドウで指定された確率分布が、また、パラメータ値にはパラメータ推定値が代入されています。グラフには、「ストレスパターン」データテーブルで定義されたストレスパターンごとに、故障時間の累積分布関数が描かれます。
図5.7 「シミュレーション設定」パネル
「シミュレーション設定」パネルでは、設定されている確率分布とストレスパターンに基づいて、故障時間の乱数データを生成できます。このシミュレーションでは、プラットフォームの起動ウィンドウで指定した「ストレスパターン」データテーブルによって定義されたストレスパターンが使用されます。このパネルには次のようなオプションがあります。
分布
シミュレーションに使用する確率分布を指定します。使用可能な確率分布は、「累積損傷」の起動ウィンドウで指定できるものと同じです。各確率分布の詳細については、確率分布の統計的詳細を参照してください。
b0
確率分布の位置パラメータに対する切片。
b1
確率分布の位置パラメータに対する傾き。
λ
(関係がBox-Coxの場合のみ有効。)Box-Cox関係のλの値。
b2, s0, s1など
(カスタム関係の場合のみ有効)「累積損傷」の起動ウィンドウの[カスタム]関係で定義したその他のパラメータ。
Beta
(Weibull分布の場合のみ)Weibull分布のベータパラメータ。
sigma
(対数正規分布・対数ロジスティック分布・Fréchet分布の場合のみ)確率分布のシグマパラメータ。
パターンあたりのN
各ストレスパターンあたりの、シミュレーションで生成される点の数。
乱数シード値
(オプション)乱数シード値。ゼロ以外の同じ整数をここに指定すると、シミュレーション結果を何回も再現できます。
終了
(「累積損傷」の起動ウィンドウの[パターンの延長]で[終了する]を指定していない場合のみ)この時間を過ぎると、残っている試験ユニットは打ち切られます。
「シミュレーション設定」パネルのプロットは、各ストレスパターンについて、故障時間の累積分布関数が描かれます。シミュレーションの結果を含む新しいJMPデータテーブルを生成するには、[シミュレーション]ボタンをクリックします。