実験計画における「問題の把握」ステップでは、次の作業を行います。
• 興味のある応答と因子を特定する。
• 実験の目的を決める。応答を最大化したいのか?目標値に合わせたいのか?その場合、その目標値はいくつなのか?または、単に、応答に影響を与えている因子を探し出したいのか?
• 実験において因子が取りうる範囲を特定する。
ほとんどの「実験計画(DOE)」プラットフォームでは、開いたときに、応答と因子を指定するセクションが表示されます。「応答」は全プラットフォームに共通するセクションです。このセクションでは、応答の目標・下側限界・上側限界・重要度などの情報を入力します。
「因子」セクションはプラットフォームによって異なります。これは、扱う因子や計画の種類がプラットフォームごとに異なるためです。一部のプラットフォームでは、応答と因子を入力した後[続行]をクリックすると、「因子の制約を定義」セクションが開きます。このセクションでは、計画で使用できる因子の値を制約します。
Figure 3.19は、「カスタム計画」プラットフォームの「応答」と「因子」のセクションで、「Design Experiment」フォルダ内の「Box Corrosion Split-Plot.jmp」サンプルデータの計画を作成しているところです。[続行]をクリックすると、「因子の制約を定義」セクションも表示されます。「因子の制約を定義」セクションでは、因子設定に対する制約を指定できます。
図3.19 「Box Corrosion Split-Plot.jmp」の「応答」および「因子」アウトライン