実験計画を始めよう
簡単な例による基本の説明
因子と応答の関係をモデル化・探索するために統制された環境での実験を構成する作業を、「実験計画（DOE; Design Of Experiments）」と呼びます。「ナビ付きDOE」では、実験の計画から分析までの一連の作業を、ナビに従って進めることができます。JMPに用意されている各種ツールによって、実験者の状況に応じた、効率的な実験計画を作成できます。具体的には、次のような計画を作成できます。
• 「カスタム計画」プラットフォームでは、実験者の状況に合わせて計画をカスタマイズできます。いろいろな種類の因子や、変更が困難な因子（分割実験の場合）を任意の数だけ指定できます。また、実験回数も、実験者が決めることができます。
• 「決定的スクリーニング計画」プラットフォームは、新しく提案された決定的スクリーニング計画を作成するためのプラットフォームで、他の主効果や2次交互作用と主効果が交絡しないスクリーニング計画を作成します。決定的スクリーニング計画で得られた実験結果からは、2乗項も推定できます。
• 「スクリーニング計画」・「応答曲面計画」・「完全実施要因計画」・「配合計画」・「タグチ配列」の各プラットフォームでは、従来の古典的な実験計画を作成します。
• 「被覆配列」・「選択モデル計画」・「Space Filling計画」・「加速寿命試験計画」・「非線形計画」・「釣合い型不完備ブロック計画」・「測定システム分析計画」の各プラットフォームでは、それぞれに特化した計画を作成します。
「計画の評価」・「計画の比較」・「拡張計画」の各プラットフォームでは、既存の計画を評価したり、拡張したりできます。「標本サイズエクスプローラ」プラットフォームでは、さまざまな種類の実験や調査における標本サイズと検出力を計算することができます。
この章では、JMPにおける実験計画の基本を、例を用いて説明します。実験計画の枠組みや原則、および、基本的な手順について説明します。
図3.1 プロファイルの例
