公開日: 09/19/2023

多特性最適化の例

この例では、満足度関数を使用して、2つ以上の応答を最適化します。「予測プロファイル」の赤い三角ボタンのメニューにある[満足度の最大化]というオプションを用います。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Tiretread.jmp」を開きます。

2. 「4応答の応答曲面モデル」の横の緑の三角ボタンをクリックしてスクリプトを実行します。

このスクリプトは、4つの応答変数に対し、2次応答曲面モデルをあてはめます。結果のレポートには、各応答変数に対する結果に続いて、予測プロファイルが表示されます(Figure 3.19)。

図3.19 複数応答変数の予測プロファイル(最適化する前) 

複数応答変数の予測プロファイル(最適化する前)

満足度関数について次の点を確認してください。

「摩擦」「引張応力」は値が大きいほど満足度が高い。

「伸び」は500(目標値)である場合に満足度が最も高い。

「硬度」は67.5(目標値)である場合に満足度が最も高い。

3. 満足度を最大にするため、「予測プロファイル」の赤い三角ボタンのメニューから[最適化と満足度]> [満足度の最大化]を選択します。

図3.20 最適化後の予測プロファイル 

最適化後の予測プロファイル

一番下に表示されている満足度トレースを見ると、因子設定を現在の設定値以外からずらすと、満足度が下がることがわかります。つまり、これ以外の因子設定では、全体の満足度が下がります。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).