この例では、「モデルのあてはめ」プラットフォームの[一般化線形混合モデル]手法を使って、2種類の授業方法を評価します。この教育調査には、複数の学校が参加し、クラス単位で2つの授業方法のいずれかを受講しました。いずれかの授業方法によるいくつかの授業を受講後、生徒は試験を受けて、合格または不合格の結果を受け取ります。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Student Testing.jmp」を開きます。
2. [分析]>[モデルのあてはめ]を選択します。
3. 「試験」を選択し、[Y]をクリックします。
この列を[Y]として追加すると、「手法」が[名義ロジスティック]になります。
4. 「手法」リストから[一般化線形混合モデル]を選択します。または、[一般化線形混合モデル]手法を選択してから、[Y]をクリックして「試験」を追加することもできます。
5. 「授業方法」を選択し、[固定効果]タブで[追加]をクリックします。
図9.2 指定が完了した「モデルのあてはめ」起動ウィンドウの[変量効果]タブ
6. [変量効果]タブをクリックします。
7. 「クラス」を選択し、[追加]をクリックします。
8. 「列の選択」リストから「学校」を選択し、[変量効果]タブの「クラス」を選択し、[枝分かれ]をクリックします。
9. 「学校」を選択し、[追加]をクリックします。
図9.3 入力が完了した「モデルのあてはめ」起動ウィンドウ、[変量効果]タブ
10. [実行]をクリックします。
Figure 9.4のような「一般化線形混合モデル」レポートが表示されます。授業方法の違いによる効果は、統計的に有意であるとはいえません。一方、学校内で枝分かれしたクラスのばらつきは、統計的に有意であるといえます。
図9.4 「一般化線形混合モデル」レポートウィンドウ
11. 「二項」の赤い三角ボタンをクリックし、[条件付き予測値プロット]>[条件付きプロファイル]を選択します。
条件付きプロファイルを使って、クラスや学校ごとの合格率の差を調べることができます。
図9.5 条件付きプロファイル