データテーブルの複数の列に保存されている度数データは、ロジスティック回帰で扱えるデータに変換しなければなりません。たとえば、「Ingots2.jmp」サンプルデータ(Figure 12.12)には、「加熱時間」と「ソーキング時間」の各組み合わせに対して、インゴットの適合品数と不適合品数が「数(適合)」と「数(不適合)」という2列に含まれています。
図12.12 「Ingots2.jmp」データテーブル
ロジスティック回帰モデルをあてはめる前に、次の手順に従って「数(適合)」と「数(不適合)」を1つの列に積み重ねます。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Ingots2.jmp」を開きます。
2. [テーブル]>[列の積み重ね]を選択します。
3. 「列の選択」リストで「数(適合)」と「数(不適合)」を選択し、[積み重ねる列]をクリックします。
4. [OK]をクリックします。
すると、Figure 12.13のテーブルが作成されます。「モデルのあてはめ」の[名義ロジスティック]手法を用いる際には、「ラベル」を応答変数(Y)の列に、「データ」を度数の列に指定してください。
この積み重ね後のデータテーブルは、名義ロジスティック回帰の例で使用している「Ingots.jmp」データテーブルと同じです。
図12.13 積み重ね後のデータテーブル