「関数データエクスプローラ」プラットフォームはJMP Proでのみ利用できます。
「関数データエクスプローラ」(FDE; Functional Data Explorer)プラットフォームは、関数データ・シグナルデータ・スペクトルデータ・時系列データを分析するためのプラットフォームです。「関数データエクスプローラ」は、関数データを探索的に分析したいときや、関数データの次元を縮小したいときに役立ちます。「関数データエクスプローラ」プラットフォームで次元縮小を行った結果は、他のJMPプラットフォームで分析できます。
「関数データエクスプローラ」プラットフォームでは、データの前処理も行えます。前処理として、入力データの配置(アラインメント)や出力データの変換が行えます。モデルとしては、B-スプラインモデル・P-スプラインモデル・Fourier基底モデル・ウェーブレット基底モデルをあてはめることができます。「関数データエクスプローラ」では、これらのモデルがあてはめられた後、関数主成分分析(functional principal component analysis)も実行されます。関数主成分スコアなどの関数主成分分析からの結果は、別のデータテーブルに保存できます。これらの結果は、特徴の抽出や次元縮小に使用できます。また、最初に基底関数モデルをあてはめるのではなく、データに対して直接、関数主成分分析を実行するオプションもあります。
「関数データエクスプローラ」プラットフォームには、実験計画(DOE; Desing of Experitms)に基づく関数データを分析する機能もあります。起動ウィンドウで追加変数(supplementary variable)を指定すると、関数データの特徴をそれらの追加変数で説明するようなモデルがあてはめられます。この分析により、「追加変数によって関数的応答がどのように変化するか?」を判断できます。
図16.1 「関数データエクスプローラ」でのB-スプラインモデルの選択