「関数データエクスプローラ」の赤い三角ボタンのメニューには、以下のオプションがあります。
要約
[要約]メニューには、関数の要約統計量に対する次のオプションが含まれています。
平均のプロット
「要約」レポートの関数平均の表示/非表示を切り替えます。デフォルトは「オン」です。
標準偏差のプロット
「要約」レポートの関数標準偏差のプロットの表示/非表示を切り替えます。デフォルトは「オン」です。
中央値のプロット
「要約」レポートの関数中央値の表示/非表示を切り替えます。
モデル
[モデル]メニューには、次のモデルのオプションが含まれています。
B-スプライン曲線
基底スプライン(B-スプライン; Basis spline)モデルをデータにあてはめます。B-スプラインモデルは、非周期的なデータに適しています。
P-スプライン曲線
罰則付き基底スプライン(P-スプライン; Penalized basis spline)モデルをデータにあてはめます。
Fourier基底
Fourier基底モデルをデータにあてはめます。Fourier基底モデルは、周期的なデータに適しています。「周期的なデータ」とは、開始時点での観測値が、終了時点での観測値と繋がっているデータのことです。Fourier基底モデルを参照してください。
ウェーブレット
データにいくつかのウェーブレットモデルをあてはめます。ウェーブレットモデルは、多くのピークを含むデータに役立ちます。ウェーブレットモデルも、基底関数によって表現されるモデルのひとつです。ウェーブレットモデルをあてはめるには、データが等間隔のグリッド上になければなりません。データが等間隔でない場合は、ウェーブレットモデルのあてはめ処理を行う前に、グリッドが自動的に作成されます。
[ウェーブレット]オプションを選択すると、Haar・Daubechies・Symlet・Coiflet・双直交といったモデル族から、いくつかのウェーブレットモデルがあてはめられます。これらのウェーブレットモデルはすべて、さまざまな形状をしており、また、様々な種類のピークを持つ、柔軟な関数です。これらの複数のウェーブレットモデルをあてはめた結果は「モデル選択」レポートの表に示されます。また、最良のモデルが一番上に表示されます。ウェーブレットモデルを参照してください。
ウェーブレットの詳細については、Nason(2008)を参照してください。
メモ: 一意の入力値が3つ未満である場合、Fourier基底モデルやP-スプラインモデルをあてはめることができないので、警告メッセージが表示されます。
モデルの設定
モデルをあてはめる前に、モデルに対する設定を行えます。モデルをあてはめた後では、「モデルの設定」パネルで同様の設定を行えます。モデルの設定を参照してください。また、このオプションを使用すると、モデルをあてはめる前に、モデル選択規準を変更できます。
直接関数主成分分析
(関数が1つしかない場合は使用できません。)最初に基底関数モデルをあてはめるのではなく、データに対して直接的に関数主成分分析を実行します。特にデータセットが大きな場合には、これによって計算時間を削減できます。直接関数主成分分析は以下のように行われます。
1. 入力データを0~1の間に配置し、共通の入力値グリッドに対して観測値を補間します。
2. それらのデータに対して関数主成分分析を実行します。
3. P-スプラインモデルによって、最初の固有関数(第1固有関数)を滑らかにします。このP-スプラインモデルは、各グリッド点に節点があるP-スプライン曲線です。
4. その滑らかにした最初の固有関数をデータから引きます。以上の処理を、データ内の大半の変動が説明されるまでstep 2~step 4を繰り返します。
直接関数主成分分析を実行すると、「関数主成分分析」レポートが表示されます。関数主成分分析を参照してください。
データの保存
前処理を適用したデータを新たなデータテーブルに保存します。前処理済みデータは、積み重ねたデータ形式で保存されます。
以下のオプションの詳細については、『JMPの使用法』の「JMPレポートのローカルデータフィルタ」、「JMPレポートの[やり直し]メニュー」、および「JMPレポートの[スクリプトの保存]メニュー」を参照してください。
ローカルデータフィルタ
データをフィルタリングするためのローカルデータフィルタの表示/非表示を切り替えます。
やり直し
分析を繰り返したり、やり直したりするオプションを含みます。また、[自動再計算]オプションに対応しているプラットフォームにおいては、[自動再計算]オプションを選択すると、データテーブルに加えた変更が、該当するレポートに即座に反映されるようになります。
プラットフォーム環境設定
現在のプラットフォームの環境設定を表示したり、現在のJMPレポートの設定に合わせて環境設定を変更したりできます。
スクリプトの保存
レポートを再現するためのスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。
Byグループのスクリプトを保存
By変数の全水準に対するレポートを再現するスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。起動ウィンドウでBy変数を指定した場合のみ使用可能です。