「劣化分析」プラットフォームを起動するには、[分析]>[信頼性/生存時間分析]>[劣化分析]を選択します。
図7.3 「劣化データ分析」起動ウィンドウ
「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューのオプションについては、『JMPの使用法』の列フィルタメニューを参照してください。
起動ウィンドウは、分析の種類に合わせて3つのタブに分かれています。
反復測定劣化
線形または非線形の劣化分析を実行します。[Y, 応答]に指定できる変数は1つだけです。このオプションでは、打ち切りのあるデータは分析できません。
破壊劣化
測定する際にユニットが破壊される場合は、この種類の分析を選択します。このオプションでは、打ち切りのあるデータを分析できます。独自の破壊劣化モデルを参照してください。
メモ: なお、このオプションとは別に、「破壊劣化」プラットフォームにおいて、破壊試験のための基本的なモデルが予め用意されています。破壊劣化を参照してください。
安定性試験
安定性試験に対する分析を実行します。医薬品の有効期間を設定する場合に使用します。[Y, 応答]に指定できる変数は1つだけです。「劣化分析」プラットフォームでの安定性試験を参照してください。
起動ウィンドウには、次のようなオプションがあります。
Y, 目的変数
劣化の測定値を含む列を指定します。
時間
時間値を含む列を指定します。
X
([反復測定劣化]タブと[破壊劣化]タブのみ)。説明変数を指定します。この役割を使って、加速劣化モデルにおける加速因子を指定します。
ラベル, システムID
([反復測定劣化]タブと[安定性試験]タブのみ)。ユニットIDを含む列を指定します。
度数
各行の度数を含む列を指定します。
打ち切り
([破壊劣化]タブのみ)。ユニットの打ち切りの有無を示す列を指定します。
By
ここで指定した変数の水準ごとに分析が実行されます。
打ち切りの値
([破壊劣化]タブのみ)。[打ち切り]列のデータ値のうち、右側打ち切りであることを示すデータ値を指定します。[打ち切り]列を選択すると候補となるデータ値が、自動的にコンボボックスに表示されます。データ値を変更するには、赤い三角ボタンをクリックして、値のリストから選択してください。テキストボックスに異なる値を入力することもできます。[打ち切り]列に「値ラベル」列プロパティが設定されている場合、値ラベルがリストに表示されます。なお、[打ち切り]列が欠測値となっている行は、分析から除外されます。
上側仕様限界
上側仕様限界を指定します。([安定性試験]タブ以外では、オプション指定)
下側仕様限界
下側仕様限界を指定します。([安定性試験]タブ以外では、オプション指定)
打ち切り時間
([反復測定劣化]タブと[破壊劣化]タブのみ)。[逆推定]における擬似故障時間に関して、打ち切りとみなす時間を指定します。逆推定を参照してください。