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公開日: 09/19/2023

「寿命の二変量」プラットフォームの起動

「寿命の二変量」プラットフォームを起動するには、[分析]>[信頼性/生存時間分析]>[寿命の二変量]を選択します。

図4.4 「寿命の二変量」起動ウィンドウ 

「寿命の二変量」起動ウィンドウ

「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューのオプションについては、『JMPの使用法』の列フィルタメニューを参照してください。

「寿命の二変量」起動ウィンドウには、次のオプションがあります。

Y, イベントまでの時間

イベントが発生するまでの時間(故障が生じるまでの時間)、または打ち切りまでの時間を含んでいる列を指定します。区間打ち切りデータの場合は、下限と上限として2つのY変数を指定します。打ち切りデータの詳細は、イベントプロットを参照してください。

X

加速因子を指定します。

打ち切り

観測値が打ち切られているかどうかを示す列を指定します。「列の選択」リストの下の「打ち切りの値」メニューから右側打ち切りを示すデータ値を選択してください。[打ち切り]列は、Y列に対して列を1つだけ指定した場合にのみ使用できます。

度数

1行のデータが複数のユニットを表している場合に、その度数(すなわち、観測値の個数)を含んでいる列を指定します。この列の値が0または正の整数であるとき、その値は該当する行の観測値の度数(個数)を表しています。

By

指定した列の水準ごとにレポートが作成されます。

打ち切りの値

[打ち切り]列のデータ値のうち、右側打ち切りであることを示すデータ値を指定します。[打ち切り]列を選択すると候補となるデータ値が、自動的にコンボボックスに表示されます。データ値を変更するには、赤い三角ボタンをクリックして、値のリストから選択してください。テキストボックスに異なる値を入力することもできます。[打ち切り]列に「値ラベル」列プロパティが設定されている場合、値ラベルがリストに表示されます。なお、[打ち切り]列が欠測値となっている行は、分析から除外されます。

関係

故障分布と加速因子との関係を指定します。Table 4.1に、各関係のモデルの定義を示します。

表4.1 「関係」オプションのモデル

関係

モデル

Arrhenius摂氏

μ = b0 + b1 * 11604.5181215503 / ( X + 273.15 )

Arrhenius華氏

μ = b0 + b1 * 11604.5181215503 / ( ( X + 459.67 ) / 1.8 )

Arrheniusケルビン

μ = b0 + b1 * 11604.5181215503 / X

電圧

μ = b0 + b1 * log( X )

線形

μ = b0 + b1 * X

対数

μ = b0 + b1 * log( X )

ロジット

μ = b0 + b1 * log( X / ( 1 - X ) )

逆数

μ = b0 + b1 / X

平方根

μ = b0 + b1 * sqrt( X )

Box-Cox

μ = b0 + b1 * BoxCox( X )

位置

平均μが、Xの水準ごとに異なる

位置と尺度

平均μとσが両方とも、Xの水準ごとに異なる(「寿命の一変量」でXを[By]変数として指定した場合と同じ)

カスタム

ユーザーが定義したms

[Box-Cox]を選択した場合、[使用条件]オプションの下にテキスト編集ボックスが表示されます。そのテキスト編集ボックスに、Box-Cox変換でのλ(ラムダ)の値を指定します。特定のlに対応したBoxCox(X)変換は次の式で定義されます。

ここに式を表示

カスタムの機能(自分自身で独自の関係式を定義する機能)については、カスタム関係式を参照してください。

包含モデルの検定

レポートウィンドウに、ノンパラメトリックな確率プロット・「包含モデルの検定」・モデルに基づく「複数群の確率プロット」を追加します。

使用条件

加速因子Xの使用条件での値を入力するダイアログが開きます。プラットフォームを起動してから、「寿命の二変量」の赤い三角ボタンのメニューから[使用条件の設定]オプションを選択して使用条件を設定することもできます。

分布

[Weibull]・[対数正規]・[対数ロジスティック]・[Fréchet]・[最小極値]・[正規]・[ロジスティック]・[最大極値]・[指数]の中から分布を1つ選択します。[対数正規]がデフォルトの設定です。

信頼区間の方法

パラメータ推定値の信頼区間を計算する方法を選択します。デフォルトでは、[Wald]法によって信頼区間は計算されます。別の計算方法として、[尤度]法も用意されています。Wald法のほうが尤度法よりも計算時間が短いです。尤度比法のほうが、近似は良いですが、計算時間は長くなります。

メモ: 環境設定における「信頼区間の方法」において、信頼区間を計算するデフォルトの方法を[尤度]法に変更することもできます。この環境設定は、[環境設定]>[プラットフォーム]>[寿命の二変量]で変更できます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).