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公開日: 09/19/2023

「信頼性予測」プラットフォームの起動

「信頼性予測」プラットフォームを起動するには、[分析]>[信頼性/生存時間分析]>[信頼性予測]を選択します。

図10.7 「信頼性予測」起動ウィンドウ 

「信頼性予測」起動ウィンドウ

「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューのオプションについては、『JMPの使用法』の列フィルタメニューを参照してください。

「信頼性予測」プラットフォームは、3つのデータ形式をサポートしています。起動ウィンドウには、それら3つのデータ形式ごとに、[ネバダ形式]・[日付形式]・[イベントまでの時間の形式]というタブが用意されます。以下で、それぞれのデータ形式について解説します。

ネバダ形式

「ネバダ形式」は、信頼性予測のデータ形式として、良く使われています。製造日と生産数、および、特定の期間における故障数が、1つのデータに含められています。データの形状が、ネバダ州のような形になるため、「ネバダ形式」と呼ばれています。Figure 10.8は、「Small Production.jmp」サンプルデータです。

図10.8 ネバダ形式の例 

ネバダ形式の例

[ネバダ形式]タブには、次のようなオプションがあります。

データは区間打ち切り

故障数を、区間打ち切りのデータとみなします。この時、各区間を、その前の時刻から現在の時刻までとみなします。このオプションはデフォルトではオンになっています。

寿命単位

時刻や日時の単位を指定します。生産日、および、故障数を含む列の名前といった、すべての時刻の形式を決めます。ここで設定した時刻や日時の単位で、予測が行われます。

生産数

生産された製品の個数を示す列。

タイムスタンプ

生産日を含む列。

故障数

故障した製品の個数を含む列。

グループID

データのグループ分けに使用される列。グループごとに別々の確率分布をあてはめて、予測が行われます。また、それらの結果を組み合わせて、全体に対する予測も行われます。

日付形式

日付形式のデータは、生産数を含むデータテーブルと、故障数を含むデータテーブルの2つで構成します。一方のデータテーブルには、生産日ごとに生産数を保存します。もう一方のデータテーブルには、故障日・故障数・生産日を保存します。

Figure 10.9は、「Small Production part1.jmp」サンプルデータと「Small Production part2.jmp」サンプルデータです。

図10.9 日付形式の例 

日付形式の例

[日付形式]タブは、「生産数データ」と「故障数データ」のセクションに分かれています。

生産数データ

テーブルの選択

製品の生産日と生産数を記録したテーブルを選択します。

故障数データ

テーブルの選択

故障数・故障日・生産日などの、故障に関するデータを記録したテーブルを選択します。

左側打ち切り

観測値が打ち切りであるかどうかを示す列。

タイムスタンプ

生産数データの行と、故障数データの行とを対応付けるための列。故障した製品が、どの生産バッチに含まれるかを示します。

打ち切りの値

[打ち切り]列のデータ値のうち、打ち切りであることを示すデータ値。[打ち切り]列を選択すると候補となるデータ値が、自動的にコンボボックスに表示されます。データ値を変更するには、赤い三角ボタンをクリックして、値のリストから選択してください。テキストボックスに異なる値を入力することもできます。[打ち切り]列に「値ラベル」列プロパティが設定されている場合、値ラベルがリストに表示されます。なお、[打ち切り]列が欠測値となっている行は、分析から除外されます。

その他のオプションは、[ネバダ形式]タブと同じです。ネバダ形式を参照してください。

イベントまでの時間の形式

「イベントまでの時間」の形式は、生産されてから故障するまでの時間を表しています。ネバダ形式や日付形式では、生産日や故障日などの日時が含まれていますが、「イベントまでの時間」の形式には、日時は含まれておらず、故障までの時間しか含まれていません。また、この形式では、データにおける打ち切りの種類を任意に設定できます。「イベントまでの時間」データでリスク集合を定義する方法を参照してください。

Figure 10.10は、「Small Production Time to Event.jmp」サンプルデータです。「イベントまでの時間」データの使用例については、「信頼性予測」プラットフォームの別例を参照してください。

図10.10 「イベントまでの時間の形式」の例 

「イベントまでの時間の形式」の例

[イベントまでの時間の形式]タブには、次のオプションがあります。

予測の開始時間

予測を開始する時間。指定された値が、グラフにおいて、予測区間の最初に表示されます。予測を有効にするには、「寿命単位」に「数値」を選択し、「予測の開始時間」を0に設定する必要があります。

打ち切りの値

打ち切りであることを示す値。[打ち切り]の列を指定したときだけ、指定できます。

その他のオプションは、[ネバダ形式]タブと同じです。ネバダ形式を参照してください。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).