特定の管理図を起動するための起動ウィンドウに表示されるオプションは、計量値管理図と計数値管理図で異なります。これらの起動ウィンドウは、[分析]>[品質と工程]>[管理図]メニューから特定の管理図を選ぶことで呼び出されます。これらの起動ウィンドウでは、管理図ビルダーの管理図において使用する変数を指定できます。
この節では、IMR管理図、XBar管理図、ランチャート、Levey Jennings法による管理図、平均のIMR管理図、三元管理図の起動ウィンドウを取り上げます。
図3.5 計量値管理図の起動ウィンドウ
「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューのオプションについては、『JMPの使用法』の列フィルタメニューを参照してください。
Y
工程変数を割り当てます。
サブグループ
(ランチャートには使用できません。)サブグループ変数を割り当てます。サブグループ変数を割り当てた場合、管理図上の各点は、サブグループごとに計算された要約統計量を表します。
ラベル
(IMR管理図の場合のみ使用可能です。)個々の測定値に対して、ラベルを割り当てます。このラベルは、各測定値に対して一意になっていなければいけません。ラベルはソートされず、データテーブルに表示されるのと同じ順序で横軸に表示されます。
メモ: サブグループ変数が指定されていてそのサブグループサイズが2以上である場合、一定のサブグループサイズが指定された場合、または、スクリプト内の[サブグループの標本サイズを指定]コマンドで指定されている場合には、ラベル変数は無視されます。
フェーズ
(ランチャートには使用できません。)フェーズ変数を割り当てます。[フェーズ]変数を割り当てると、管理限界がフェーズごとに計算されます。
By
ここで指定した列の値ごとに、個別に分析が行われます。
サブグループで並べ替え
(IMR管理図の場合のみ使用可能です。)すべての変数をサブグループ変数で並べ替えます。
一定のサブグループサイズ
(XBar管理図および三元管理図の場合のみ使用可能です。)各サブグループを構成するオブザベーションの数を指定します。サブグループごとの観測数(オブザベーション数)が一定でない場合は、「サブグループ」ゾーンに列を指定する必要があります。
メモ: サブグループ変数を指定した場合、[一定のサブグループサイズ]オプションの設定は無視されます。
ばらつき図
(XBar管理図の場合のみ使用可能。)XBar管理図の下に表示されるばらつき図の種類を指定します。ばらつき図なし、範囲図(XBar & R管理図)、標準偏差図(XBar & S管理図)のいずれかを選択できます。
先頭の管理図
(三元管理図の場合のみ使用可能です。)最初の管理図にプロットされる点の統計量を指定します。オプションとして、[平均]と[標準偏差]のいずれかを選択できます。統計量を参照してください。
群間変動の管理図
(三元管理図の場合のみ使用可能です。)群間シグマの推定値の計算方法を指定します。オプションとして、[移動範囲]と[メディアン移動範囲]のいずれかを選択できます。σおよび三元管理図の統計的詳細を参照してください。
群内変動の管理図
(三元管理図の場合のみ使用可能です。)群内シグマの推定値の計算方法を指定します。オプションとして、[範囲]と[標準偏差]のいずれかを選択できます。σおよび三元管理図の統計的詳細を参照してください。
ここでは、P管理図・NP管理図・C管理図・U管理図、Laney P′管理図・Laney U′管理図の起動ウィンドウを取り上げます。
図3.6 計数値管理図の起動ウィンドウ
「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューのオプションについては、『JMPの使用法』の列フィルタメニューを参照してください。
Y, 故障数
(P管理図・NP管理図・P′管理図にのみ使用可能です。)不適合品数の変数を割り当てます。
Y, 不適合数
(C管理図、U管理図、およびLaney U′管理図にのみ使用可能です。)不適合数の変数を割り当てます。
サブグループ
サブグループ変数を割り当てます。サブグループ変数を割り当てた場合、管理図上の各点は、サブグループごとに計算された要約統計量を表します。
試行回数
サブグループの標本サイズを割り当てます。
フェーズ
フェーズ変数を割り当てます。[フェーズ]変数を割り当てると、管理限界がフェーズごとに計算されます。
By
ここで指定した列の値ごとに、個別に分析が行われます。