多重因子分析(Multiple factor analysis; MFA)は、主成分分析(Principal Components Analysis; PCA)を発展させた手法です。多重因子分析は、主成分分析と同じように、多変量データを固有値分解によって互いに直交する主成分に変換します。いくつかの同じ商品や食品に対して異なった評価者から得たデータを分析する場面で、多重因子分析は特に役立ちます。多重因子分析で得られた主成分は、各商品が互いにどれだけ類似しているか、または異なっているかを判断するのに役立ちます。多重因子分析では、複数のデータに対する主成分分析を個別に行った後、全体に対する主成分分析を行います。
図7.1 多重因子分析のコンセンサスマップ