ノンパラメトリック密度では、データ点のうち、指定した確率の部分をほぼ囲む等密度面が作成されます。数千にのぼる点が密集した散布図に、ノンパラメトリック密度の等密度面を追加すると、点の密度のパターンが明確になります。
この機能は、散布図に含まれる点の数が多いためにグラフが塗りつぶされ、点の集合の輪郭が見えなくなるような場合に便利です。そのような場合には、点を非表示にして等密度面だけを表示します。データ点が多い場合のノンパラメトリック等密度面を参照してください。
三次元散布図にノンパラメトリック密度を追加するときは、等密度面をデータ全体に対して作成するか、特定のデータグループに対して作成するかを指定します。データグループごとの等密度面は、色で区別できるようになっています。
ノンパラメトリック密度の表示/非表示を切り替えるには、赤い三角ボタンをクリックし、開いたメニューにある[ノンパラメトリック密度]をクリックします。
三次元散布図の下に「等密度面の設定」パネルが表示されます。これらのオプションでは、他の等密度面を選択したり、等密度面の形式を変更したりできます。
図9.5 「等密度面の設定」ウィンドウ
等密度面
どの等密度面を表示するかを指定し、その形式をカスタマイズすることができます。
– 「等密度面」は、サイズと点の密度を示します。小さい値から大きい値に変更すると、等密度面が内包する部分の体積は小さくなりますが、密度は高くなります。0.9の等密度面は、累積すると10%になる高密度領域を表しています。高密度領域では、領域外よりも、点の密度が高くなっています。「等密度面」のスライダをクリックしてドラッグするか、スライダの隣に値を入力します。
– 「透明度」は、等密度面の透明度の設定です。大きい値を指定すると、等密度面が不透明になります。ボックスに値を入力してください。
– 「色」は等密度面の色の設定です。色を変更する場合は、色のついたボックスをクリックし、別の色を選択します。(このオプションは、データ全体の等密度面を作成した場合のみ表示されます。)
これらの設定への変更は、即座に適用されます。
解像度
等密度面の解像度を変更することができます。解像度を高くすると、等密度面がより滑らかになりますが、表示にかかる時間が長くなります。
バンド幅
あてはめた密度の滑らかさを変更することができます。大きい値にすると、密度がより滑らかになります。
各変数の新しいバンド幅を値で入力するか、スライダをクリックしてドラッグします。[適用]をクリックすると、変更内容が反映されます。
三次元散布図に含まれる点の数が多い場合、グラフが塗りつぶされ、点の集合の輪郭が見にくくなります。そのような場合には、点を非表示にして等密度面だけを表示します。
三次元散布図の点を非表示にするには、赤い三角ボタンをクリックし、開いたメニューの[点の表示]をクリックします。また、等密度面のサイズ、色、透明度を変更することもできます。「三次元散布図」プラットフォームのオプションを参照してください。
図9.6 データ点が多い場合のノンパラメトリック等密度面