「三次元散布図」の赤い三角ボタンをクリックして開くメニューには、表示形式をカスタマイズするためのオプションや、主成分を計算し、回転させるオプション、回転成分を保存するオプションが表示されます。
点の表示
グラフ上のデータ点の表示/非表示を切り替えます。
設定の表示
三次元散布図の下にある、プロットの対象や軸のコントロールの表示/非表示を切り替えます(Figure 9.4)。
垂線
各点から、起動ウィンドウで選択したX変数とZ変数が形成する平面へ、垂線が引かれます。
点をつなぐ
点をつなぐ線が表示されます。全体で点をつなぐ方法と、グループ内で点をつなぐ方法があります。特定の変数によってデータをグループ分けすることもできます。
点をずらす
各データ点がよりはっきりと見えるように、点と点の間にわずかな空間が表示されます。
確率楕円体
データ点のうち、指定した確率の部分を囲む三次元の楕円体が作成されます。すべてのデータを対象とするか、各グループを対象とするかを指定します。楕円体のサイズと透明度を設定することもできます。三次元散布図の確率楕円体を参照してください。
楕円の累積確率
確率楕円体のサイズを変更します。0と1の間の値(0および1を除く)を入力します。値が大きければ大きいほど、楕円体が大きくなります。0と1の値では楕円体が作成されないため、これらいずれかの値を入力すると警告が表示されます。
このオプションは、三次元散布図に確率楕円体を追加した場合のみ表示されます。
楕円の透明度
確率楕円体の表面を変更します。大きい値を指定すると、楕円体が不透明になります。このオプションは、三次元散布図に確率楕円体を追加した場合のみ表示されます。
ノンパラメトリック密度
データ点のうち、指定した確率の部分をほぼ囲むノンパラメトリック密度の等密度面が作成されます。すべてのデータを対象とするか、各グループを対象とするかを指定します。三次元散布図のノンパラメトリック密度を参照してください。
垂線の太さ
垂線の幅を変更します。このオプションは、三次元散布図に垂線を追加した場合のみ表示されます。
主成分分析
すべての変数に対して主成分が計算されます。プロットの軸が、主成分スコアに変わります。
デフォルトでバイプロット線が表示されます。バイプロット線を削除するには、赤い三角ボタンをクリックし、開いたメニューにある[バイプロット線]をクリックします。主成分分析の詳細については、『多変量分析』の「主成分分析」を参照してください。
標準化した主成分
([主成分分析]と同じように)主成分が計算されますが、主成分スコアの分散が1になるように標準化が行われます。このオプションがオフになっている場合、スコアは対応する固有値と等しい分散を持ちます。
標準化した主成分では、変数と主成分スコアの間の相関が固有ベクトルの値に等しくなります。そのため、変数の相対的な重要度を簡単に読み取ることができます。『多変量分析』の「主成分分析」を参照してください。
JKバイプロットでなくGHバイプロットを使うときは、このオプションをオンにしてください。JKバイプロットは、データにおける行間の距離を維持しようとします。一方、GHバイプロットは、変数間の関係を維持しようとします。GHバイプロットの特徴は、点と点の距離はあまり意味を持たないものの、バイプロット線の角度によって相関の大きさを見ることができます。
成分の回転
回転させる因子の数と回転方法を指定します。回転の目的は、因子の方向を分析変数と見比べて、簡単に解釈できるようにすることです。『多変量分析』の「主成分分析」を参照してください。
バイプロット線
主成分に対応するバイプロット線の表示/非表示を切り替えます。[主成分分析]、[標準化した主成分]、または[成分の回転]を選択した場合にこのオプションが表示されます。
線ラベルの表示
バイプロット線のラベルの表示/非表示を切り替えます。このオプションは、[バイプロット線]が選択されている場合にのみ表示されます。
主成分の削除
三次元散布図のレポートから主成分、標準化した主成分、回転成分に関する出力が削除されます。三次元散布図が、主成分分析を選択する前の状態に戻ります。データテーブルに保存された主成分は、このオプションを使っても削除されません。
このオプションは、三次元散布図に主成分、標準化した主成分、または回転成分を追加した場合のみ表示されます。
主成分の保存
指定した数の主成分スコアが、データテーブル内の新しい列に保存されます。列には、主成分の計算式も含まれます。成分リスト内にn個の変数がある場合は、「主成分1」、「主成分2」、...というn個の列が作成されます。
このオプションは、三次元散布図に主成分、標準化した主成分、または回転成分を追加した場合のみ表示されます。
回転後の成分を保存
回転成分スコアがデータテーブル内の列に保存されます。列には、計算式も含まれます。n個の回転成分を保存すると、「回転1」、「回転2」、...というn個の回転成分列が作成されます。
このオプションは、三次元散布図に回転成分を追加した場合のみ表示されます。
以下のオプションの詳細については、『JMPの使用法』の「JMPレポートのローカルデータフィルタ」、「JMPレポートの[やり直し]メニュー」、および「JMPレポートの[スクリプトの保存]メニュー」を参照してください。
ローカルデータフィルタ
データをフィルタリングするためのローカルデータフィルタの表示/非表示を切り替えます。
やり直し
分析を繰り返したり、やり直したりするオプションを含みます。また、[自動再計算]オプションに対応しているプラットフォームにおいては、[自動再計算]オプションを選択すると、データテーブルに加えた変更が、該当するレポートに即座に反映されるようになります。
プラットフォーム環境設定
現在のプラットフォームの環境設定を表示したり、現在のJMPレポートの設定に合わせて環境設定を変更したりできます。
スクリプトの保存
レポートを再現するためのスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。
Byグループのスクリプトを保存
By変数の全水準に対するレポートを再現するスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。起動ウィンドウでBy変数を指定した場合のみ使用可能です。