「信頼性成長」プラットフォームの[区分Weibull-NHPP変化点検出]オプションは、モデルが変化した時点を検出します。このオプションは、試験期間中のある時点において、故障の頻度が変化したと考えられる場合に役立ちます。なお、JMPでは、1つの変化点(言い換えると、1つの変化点を挟んだ2つのフェーズ)しか検出しない点に留意してください。
このオプションは、起動ウィンドウで「フェーズ」を指定しなかった場合で、次のいずれかの条件を満たす場合に使用可能となります。
• 起動ウィンドウで[イベントまでの時間]または[タイムスタンプ]に指定した列が、1列である(つまり、故障時間が正確な値である)。
• 起動ウィンドウの[並行システム]タブで、[イベントまでの時間]に指定した列が、2列である。
[区分Weibull-NHPP変化点検出]オプションを選択した場合、推定されたモデルのプロットと信頼区間が「観測データ」の「累積イベント数」レポートに追加されます。「モデルリスト」が更新され、推定された変化点に基づく統計量が表示されます。「モデル」の下には、「区分Weibull-NHPP変化点検出」レポートが表示されます。
デフォルトの「区分Weibull-NHPP変化点検出」レポートには、「平均故障間隔」グラフ・「推定値」・「共分散行列」が表示されます。Figure 11.22は、「Reliability」フォルダの「BrakeReliability.jmp」サンプルデータを用いたときのものです。この例では、「推定値」レポートの下部の「変化点」に「12/21/2011」と表示されていますので、変化点は2011年12月21日であると推測されます。なお、標準誤差や信頼区間は、変化点が既知であるという前提で算出されています。このグラフと「推定値」レポートについては、区分Weibull-NHPPに説明があります。
図11.22 「区分Weibull-NHPP変化点検出」レポート
[平均故障間隔グラフの表示]・[強度グラフの表示]・[累積イベント数グラフの表示]・[プロファイルの表示]の各オプションを選択できます。これらのオプションについては、「再初期化Weibull-NHPP」のオプションに説明があります。
変化点の検出方法については、「区間Weibull-NHPP変化点検出」レポートの統計的詳細で解説しています。