実験計画は、特定のモデルをあてはめるために生成されます。「応答」と「因子」のセクションへの入力が完了したら、[続行]をクリックします。次のステップでは、推定したいモデルを明示的または暗黙的に指定します。
「カスタム計画」プラットフォームでは、あてはめるモデルを明示的に指定できます。作成される計画は、明示的に指定されたモデルに対して最適な計画となります。他の計画プラットフォームでは、モデルを明示的に指定することはできません。たとえば、「スクリーニング計画」プラットフォームでは、完全実施要因計画・一部実施要因計画・Plackett-Burman計画などの古典的な計画からいずれかを選択します。これらの古典的な計画では、その構造によって効果の交絡関係が決められ、そして、あてはめるモデルが暗黙的に定義されます。
「カスタム計画」では、「応答」と「因子」に入力して[続行]をクリックすると、「モデル」セクションが表示されます。一例として、Figure 3.20に、「Box Corrosion Split-Plot.jmp」サンプルデータを使ったときの「モデル」アウトラインを示します。この例での指定では、「炉内温度」と「コーティング」の主効果と、その交互作用を含むモデルが指定されています。これらの効果を確実に推定できる計画が生成されます。
他のほとんどのプラットフォームでは、[続行]をクリックすると、複数の計画が選択肢として表示されます。「完全実施要因計画」の場合、[続行]をクリックすると、すぐに「出力オプション」が表示されます。これは、「因子」セクションへの入力が完了した時点で計画が決定されるからです。
図3.20 「Box Corrosion Split-Plot.jmp」の「モデル」セクション