1ステップ実行されるたびに、モデルに追加された項が「ステップ履歴」レポートに記録されます。たとえば、Figure 5.9の「ステップ履歴」レポートを見ると、ステップワイズ回帰の使用例において、項がどの順序でモデルに追加されたかがわかります。
右端のラジオボタンによってモデルを選ぶことができます。
図5.9 「ステップ履歴」レポート
応答変数がカテゴリカルな場合、ステップ履歴には、「尤度比カイ2乗」、「"p値"」、「追加時のカイ2乗」、「追加時の"p値"」という4種類の追加列が含まれています。
「尤度比カイ2乗」と「"p値"」の列には、完全モデルと縮小モデルの尤度比検定統計量とそのp値が含まれています。ここで、「完全モデル」とはそのステップで追加/削除する項を含むモデル、「縮小モデル」とはその追加/削除する項を含んでいないモデルのことです。
「追加時のカイ2乗」と「追加時の"p値"」の列には、モデルから削除したとき、もしくは、モデルに追加したときに使われたWald検定もしくはスコア検定のカイ2乗検定統計量とそのp値が含まれています。
図5.10 カテゴリカル応答に対するステップ履歴(初期状態)
図5.11 カテゴリカル応答に対するステップ履歴(第1ステップ後)
Figure 5.11の「ステップ履歴」表の「体重」行における「追加時のカイ2乗」と「追加時の"p値"」は、Figure 5.10における「Wald/スコアカイ2乗」と「"p値"」( 説明変数が1つもないモデルでの「体重」行)に一致しています。