ヒント: 「因子」アウトラインが完成したら、赤い三角ボタンのメニューから[因子の保存]を選択することを検討してください。これにより、因子の名前、役割、変更、値がデータテーブルに保存され、「実験計画(DOE)」のプラットフォームにおいて後で再利用できるようになります。
図9.14 「因子」アウトライン
離散数値の因子がk水準の場合(k > 2)、デフォルトで因子の値は1, 2, ..., kの整数となります。k = 2水準の場合、離散数値の因子の値はデフォルトで-1および1に設定されます。デフォルトの値を、実験で使用する設定に置き換えてください。
カテゴリカルな因子のデフォルト値は、L1, L2, ..., Lkです(kは、指定した水準数です)。このデフォルト値を、実験の内容に応じて適切な水準名に変更します。
因子の役割。役割は、「因子の役割」列プロパティとしてデータテーブルに保存されます。この列プロパティがあることで、因子の種類は適切にモデル化されます。因子の役割によって、データテーブルに保存される他のプロパティが決まります。詳細については、第 “因子の列プロパティ”を参照してください。
「スクリーニング計画」ウィンドウで[テーブルの作成]を選択して作成した計画のデータテーブルには、各因子のさまざまな列プロパティが保存されます。これらのプロパティは、[因子の保存]オプションを選択したときに作成されるデータテーブルにも、自動的に保存されます。これらの列プロパティの詳細と例については、付録A「列プロパティ」を参照してください。
因子の役割が連続変数または離散数値である場合は、「コード変換」列プロパティが保存されます。このプロパティは、最小値が-1、最大値が+1になるように因子の値を変換します。詳細については、付録「列プロパティ」の「「コード変換」列プロパティ」(684ページ)を参照してください。
カテゴリカルな因子およびブロック因子に対しては、「値の順序」列プロパティが保存されます。この列プロパティによって、因子水準の表示順序が決まります。詳細については、付録「列プロパティ」の「「値の順序」列プロパティ」(701ページ)を参照してください。
データテーブルにおけるすべての因子の列に、「因子の役割」列プロパティが割り当てられます。この「因子の役割」列プロパティの値は、実験を計画するときに指定した役割によって決まります。計画にブロック因子が含まれる場合は、そのブロック因子の役割には「ブロック」が割り当てられます。「因子の役割」列プロパティは、データをモデル化するときに、どのように因子を用いるかを示しています。また、「因子の役割」列プロパティの値は、「拡張計画」プラットフォームでも使われます。詳細については、付録「列プロパティ」の「「因子の役割」列プロパティ」(682ページ)を参照してください。