次のオプションによって、グループごとのばらつきが等しいかどうかを検定できます。
• 分散の平均分析
• 分散の平均分析-LeveneのADM
• 範囲の平均分析
グループの標準偏差(または分散)を誤差の標準偏差(RMSE)(またはMSE)と比較するには、[分散の平均分析]を使用します。この分析法では、データがほぼ正規分布に従っているものと仮定します。この方法を使用するには、各グループの標本サイズが4以上でなければなりません。分散の平均分析の詳細については、Wludyka and Nelson(1997)およびNelson et al.(2005)を参照してください。例として、分散に対する平均分析法の例を参照してください。
[分散の平均分析-LeveneのADM]では、中央値からの偏差の絶対値(ADM; absolute deviations from the median)のグループ平均と、ADMの全体平均を比較します。この手法は分布に対してロバストですので、データが正規分布に従わず、また、正規分布に変換できないと思われる場合は、この手法を使用してください。[分散の平均分析-LeveneのADM]は、分散に対する平均分析のノンパラメトリック版です。詳細については、Levene(1960)またはBrown and Forsythe(1974)を参照してください。
この手法では、各グループの範囲を、範囲の全体平均と比較します。この検定は、尺度の指標として範囲を用いて、各グループのばらつきに差があるかどうかを検定します。Wheeler(2003)を参照してください。
メモ: [範囲の平均分析]は、バランス(釣り合い)のとれたデータ、および、特定の標本サイズにのみ使用できます。[範囲の平均分析]の制限を参照してください。
他の[平均分析]とは異なり、「範囲の平均分析」の決定限界は統計表に記載されている棄却値のみを使用します。このため、[範囲の平均分析]は次のすべての条件を満たす場合しか使用できません。
• 各グループの標本サイズが同じ
• 各グループの標本サイズが次の場合: 2–10、12、15、20
• グループ数が2~30個
• 有意水準が0.10、0.05、0.01