「一元配置」プラットフォームの赤い三角ボタンのメニューには、グラフや分析のオプションが含まれます。たとえば、分散分析や、ノンパラメトリックな検定、グループ間の平均の差を比較するための多重比較法などがあります。密度プロットや累積確率プロットを使えば、X変数のグループごとの応答の分布を視覚的に確認できます。起動ウィンドウでブロック変数を指定した場合、ほとんどのオプションは使用できなくなります。
メモ: Y変数またはX変数を複数指定した場合は、[あてはめのグループ]メニューが表示されます。このメニューのオプションを使って、レポートの配置を変えたり、適合度の良い順に並べ替えたりできます。『基本的な回帰モデル』の「あてはめのグループ」のオプションを参照してください。
プラットフォームオプション |
プロットに追加されるグラフ要素 |
レポートウィンドウに追加される結果 |
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分位点 |
箱ひげ図 |
「分位点」レポート |
平均/ANOVA |
平均のひし形 |
「一元配置の分散分析」(ANOVA)レポート |
平均と標準偏差 |
平均線・平均誤差バー・標準偏差線 |
「平均と標準偏差」レポート |
平均の比較 |
比較円 ([各ペアのステップワイズ,Newman-Keuls検定]オプションを除く) |
「平均の比較」レポート |
「一元配置分析」の赤い三角ボタンのメニューには、次のオプションがあります。特定の条件下でなければ表示されないオプションもあります。
分位点
グループごとに次の分位点が表示されます。
– 0%(最小値)
– 10%
– 25%
– 50%(中央値)
– 75%
– 90%
– 100%(最大値)
[表示オプション]サブメニューの[箱ひげ図]オプションが選択状態になります。分位点を参照してください。
平均/ANOVA
各グループの平均が求められ、一元配置分散分析によって平均間に差があるかどうかが検定されます。[平均/ANOVA]および[平均/ANOVA/プーリングしたt検定]を参照してください。
メモ: X変数の水準が2つの場合は、このオプションの代わりに[平均/ANOVA/プーリングしたt検定]が表示されます。また、分散が等しいと仮定してプーリングしたt検定のレポートも表示されます。
平均と標準偏差
グループごとに要約統計量が表示されます。ここで計算される平均の標準誤差は、各グループの誤差分散がすべて等しいと仮定したときの推定値ではなく、グループごとに計算された標準偏差が使われます。
プロットには、平均線・平均誤差バー・標準偏差線が表示されます。これらの要素の簡単な説明については、表示オプションを参照してください。さらに詳しい説明については、平均線・平均誤差バー・標準偏差線を参照してください。
個々の分散を用いたt検定
(X変数の水準が2つの場合にのみ使用可能)分散が等しくないと仮定したときのt検定が計算されます。「t検定」レポートを参照してください。
平均分析法
サブメニューが開き、平均分析(Analysis of Means)を実行するコマンドが5つ表示されます。これらは、それぞれ、平均・分散・範囲を比較するためのコマンドです。平均分析法を参照してください。
平均の比較
サブメニューが開き、複数のグループ平均を比較するための多重比較法が表示されます。平均の比較を参照してください。
ノンパラメトリック
サブメニューが開き、グループの位置をノンパラメトリックに比較するための方法が表示されます。ノンパラメトリック検定を参照してください。
等分散性の検定
4種類の等分散性の検定を実行します。さらにWelch検定も行います。Welch検定は、グループ内の分散が等しくないときに、平均を比較する分散分析です。等分散性の検定を参照してください。
同等性検定
平均の差が、指定された閾値より小さいことを検定します。検定では、分散に対する仮定として、等しい分散または異なる分散を指定できます。同等性検定を参照してください。
ロバスト
外れ値の影響を受けにくい2つの手法が用意されています。ロバストを参照してください。
検出力
特定の仮説検定に関して、検出力などを計算します。検出力を参照してください。
「検出力の詳細」ウィンドウとレポートは、「モデルのあてはめ」プラットフォームでも表示されます。検出力の計算の詳細および例については、『基本的な回帰モデル』の検出力の計算を参照してください。
α水準の設定
サブメニューから、よく使われているα水準を選択するか、[その他]を選択して任意のα水準を入力します。α水準を変更すると、次の処理が行われます。
– 信頼限界が再計算されます。
– プロット上に平均のひし形が表示されている場合は変更されます。
– レポート内の上側信頼限界と下側信頼限界の値が変更されます。
– すべての「平均の比較」レポートの棄却値と比較円が変更されます。
– すべての「ノンパラメトリックな多重比較」レポートの棄却値が変更されます。
正規分位点プロット
サブメニューが開き、各グループの分位点プロットに関する次のオプションが表示されます。
分位点-実測値プロット
一元配置分析のプロットに分位点プロットを追加します。分位点プロットは、一元配置分析のプロットと縦軸(応答変数)を共有します。横軸にはグループごとの累積確率が示されます。カテゴリカルなX因子の水準ごとの分位点プロットが表示されます。
実測値-分位点プロット
横軸が応答変数、縦軸が累積確率の分位点プロットが作成されます。カテゴリカルなX因子の水準ごとの分位点プロットが表示されます。
あてはめ線
X変数の水準ごとの参照線の表示/非表示を切り替えます。
正規分位点のラベル
正規分位点プロットの軸ラベルの表示/非表示を切り替えます。「実測値-分位点プロット」では右軸の内側に、「分位点-実測値プロット」では上軸の内側に表示されます。
累積確率プロット
グループごとの累積分布関数がプロットされます。累積確率プロットを参照してください。
密度
グループ間の密度を比較します。密度を参照してください。
対応のある列を設定
対応のあるモデルの分析を行うときに、対応のある変数を指定します。このオプションは、異なるグループの観測値が同じ個体から取られた場合など、一元配置分析で使うデータが対応のあるデータから取り出されたものである場合に使用します。
プロット上では、対応のある点が線でつながれます。対応のある列を設定を参照してください。
保存
現在のデータテーブルの新しい列に、次の数値を保存します。
残差の保存
Xの水準ごとに、YからYの平均を引いた値が保存されます。
標準化データの保存
Xの水準ごとに、標準化されたYの値が保存されます。これは、Xの水準ごとに、中心化したYを標準偏差で割ったものです。
正規分位点の保存
カテゴリカルなX変数の各水準内で計算された正規分位点が保存されます。
予測値の保存
Xの水準ごとに応答変数の平均が保存されます。
表示オプション
プロットに対して要素を追加または削除します。表示オプションを参照してください。
以下のオプションの詳細については、『JMPの使用法』のレポートのローカルデータフィルタ、レポートの[やり直し]メニュー、およびレポートの[スクリプトの保存]メニューを参照してください。
ローカルデータフィルタ
データをフィルタリングするためのローカルデータフィルタの表示/非表示を切り替えます。
やり直し
分析を繰り返したり、やり直したりするオプションを含みます。また、[自動再計算]オプションに対応しているプラットフォームにおいては、[自動再計算]オプションを選択すると、データテーブルに加えた変更が、該当するレポートに即座に反映されるようになります。
スクリプトの保存
レポートを再現するためのスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。
Byグループのスクリプトを保存
By変数の全水準に対するレポートを再現するスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。起動ウィンドウでBy変数を指定した場合のみ使用可能です。