工程能力分析は、工程管理で使われており、与えられた仕様限界(規格限界)に照らして工程がどれほど優れているかを調べる分析です。優れた工程とは、安定した状態にあり、かつ、仕様限界内にほどよく収まる製品を一貫して生産できる工程です。工程能力指数(capability index)は、工程のパフォーマンスを示す指標で、工程の中心と変動(ばらつき)を、仕様限界に照らして要約した指標です。
ゴールプロットや箱ひげ図のようなグラフツールを使うと、工程や製品が仕様限界内に収まっているかどうかを視覚的に把握できます。「各列に対する詳細レポート」では、分析対象の変数ごとに工程能力レポートが表示されます。分析結果は、工程のばらつきを仕様や規格と照らし合わし、適合率を高めるのに役立ちます。
サブグループを指定して、サブグループ内のばらつきを工程の全体的なばらつきと比較することもできます。また、正規分布以外の確率分布を仮定した工程能力指数も計算できます。さらに、用意されている確率分布のいずれにも従わないデータに対して、ノンパラメトリックな工程能力指数も計算できます。
図7.1 「工程能力」プラットフォームの例