以下のオプションを使用すると、要約統計量をレポートに追加したり、レポートを保存したり、レポートの形式を設定したりできます。
応答の合計数
クロス表とシェアチャートにおいて、総度数の表示/非表示を切り替えます。なお、グループ列が使われている場合、この総度数はグループごとに集計されています。
応答水準の表示
クロス表とシェアチャートにおいて、応答列におけるカテゴリの表示/非表示を切り替えます。
上位カテゴリの表示
(1つまたは複数の「上位カテゴリ」列プロパティが定義されている場合のみ使用可能。)クロス表と度数チャートにおいて、「上位カテゴリ」で集計した列の表示/非表示を切り替えます。「上位カテゴリ」列プロパティの詳細については、上位カテゴリを参照してください。
ヒント: このオプションは、上位カテゴリの表示/非表示を切り替えるものです。上位カテゴリ内にある下位カテゴリのほうを非表示にしたい場合には、「上位カテゴリ」列プロパティで[非表示]オプションを用いてください。または、「カテゴリカル」レポートの赤い三角ボタンメニューより「応答水準の表示」オプションをオフにすると、上位カテゴリだけが表示され、下位にあるすべての応答水準が非表示になります。
全ケース数
(多重応答の場合のみ使用可能。)クロス表において、各グループにおけるケース数(回答者数)の表示/非表示を切り替えます。
応答している全ケース数
(多重応答の場合のみ使用可能。)クロス表において、少なくとも1つは応答のあるケース(回答者)の度数の表示/非表示を切り替えます。まったく応答しなかった回答者は、この度数には含まれません。「応答している全ケース数」は、必ず、「全ケース数」以下です。
スコアの平均
クロス表とシェアチャートにおいて、全体またはグループごとの平均の表示/非表示を切り替えます。この平均は、それぞれの応答のカテゴリに割り当てられた数値に基づいて計算されます。
– 応答のカテゴリが数値データである場合には、その数値がそのままスコアとして使われます。
– 応答のカテゴリが数値以外の場合には、「値スコア」列プロパティで各カテゴリに割り当てられた数値が、スコアとして使われます。
– 応答のカテゴリに「値スコア」列プロパティが指定されていない場合には、1から順に振られた通し番号がスコアとして使われます。
詳細については、スコア平均を比較する例を参照してください。
スコア平均の比較
クロス表において、「平均の比較」列の表示/非表示を切り替えます。Satterthwaiteの自由度近似によるt検定(プールしない誤差分散によるt検定)によって、グループ間のスコア平均を比較します。SAS Institute Inc.(2020)の「TTEST Procedure」章を参照してください。比較の結果は、アルファベット文字を使って表示されます。比較を表すアルファベット文字の詳細については、「カテゴリカル」の比較を表すアルファベット文字を参照してください。比較するグループを指定する方法については、分析者が興味のある比較を指定する例を参照してください。
スコアの標準偏差
クロス表において、全体もしくはグループごとの標準偏差を含む列の表示/非表示を切り替えます。
スコア平均で並べ替え
(結果に複数の応答があり、かつ、グループ列がない場合にのみ使用可能。)複数の応答に対するレポートを、スコア平均順に並べます。
テーブルの保存
レポートにおける特定の部分を新しいデータテーブルに保存するためのオプションがあります。各オプションを実行すると、該当の情報を含んだデータテーブルが作成されます。このメニューで使用できるオプションは、選択された分析によって異なります。保存されたデータテーブルにはすべて、「ソース」という名前のテーブルスクリプトが作成されます。
メモ: なお、上位カテゴリは、新しいテーブルには含まれません。
度数の保存
クロス表の「度数」を、新しいデータテーブルに保存します。
応答のシェアの保存
クロス表の「(応答の)シェア」を、新しいデータテーブルに保存します。
分割表の保存
クロス表全体を、新しいデータテーブルに保存します。
ケースあたりの比率の保存
クロス表の「ケース(あたりの比率)」を、新しいデータテーブルに保存します。
転置した度数の保存
転置したクロス表の「度数」を、新しいデータテーブルに保存します。
転置した応答のシェアの保存
転置したクロス表の「(応答の)シェア」を、新しいデータテーブルに保存します。
転置したケースあたりの比率の保存
転置したクロス表の「ケース(あたりの比率)」を、新しいデータテーブルに保存します。
比率検定の保存
[多重応答の検定]オプションの結果を、新しいデータテーブルに保存します。
等質性検定の保存
[応答の等質性に対する検定]オプションの結果を、新しいデータテーブルに保存します。
スコア平均の保存
各標本グループのスコアの平均を、新しいデータテーブルに保存します。
t検定とp値の保存
「スコア平均の比較」レポートのt検定統計量とp値を、新しいデータテーブルに保存します。
Excelファイルとして保存
(Windowsでのみ使用可能。)Microsoft Excelスプレッドシートに、クロス表を保存します。保存される表では、表の横側(表側)が応答カテゴリとなっており、表の上側(表頭)がグループ(標本の水準)となっています。また、すべての表が1つのシートにまとめられます。複数の表にまたがる標本の列見出しは共有されます。表の各セルに複数の要素がある場合は、それをMicrosoft Excelファイルに複数のセルとして表示するか、単一のセルとして表示するかを選択できます。
フィルタ
データをフィルタリングするためのローカルデータフィルタの表示/非表示を切り替えます。
要約の目次
「カテゴリカル」レポート最上部の「要約の目次」レポートの表示/非表示を切り替えます。「要約の目次」レポートには、関連レポートへのリンクとともに、すべての検定とスコア平均の要約も表示されます。
レポートで使用された列を表示
(SPSS名またはSAS名に関してのみ使用可能。)「レポートで使用された列」という情報の表示/非表示を切り替えます。このオプションは、「SPSS名」や「SAS名」、または「SPSSラベル」や「SASラベル」の列プロパティをもつ列のみに影響します。
ヒント: SASやSPSSからデータセットを読み込む(インポートする)と、SASやSPSSのデータセットの変数名とラベル名が、自動的にJMPデータテーブルの列プロパティに追加されます。また、「その他」の列プロパティを使って、「SAS名」や「SPSS名」、または「SAS ラベル」や「SPSSラベル」の列プロパティを追加することもできます。たとえば、「SAS名」や「SPSS名」の列プロパティを使って、短い列名を与えることができます。
要素の表示形式
度数・シェア・ケース・平均の表示形式を指定できます。
複数行に配置
複数のレポートを横方向に配置します。横方向に並べるレポートの数を入力してください。
環境設定の変更
今後「カテゴリカル」プラットフォームを起動するときに備え、現在や次回以降のJMPセッションでの環境設定を変更できます。環境設定の変更を参照してください。
カテゴリに関するオプション
[グループ化オプション]・[応答の欠測値をカウント]・[応答の水準を降順に並べる]・[短いラベルの使用]・[データにない応答を含める]のオプションがあります。これらのオプションは起動ウィンドウでも使用できます。これらのオプションがここで選択されると、その新しい設定でプラットフォームが更新されます。「カテゴリに関するオプション」の詳細については、起動ウィンドウのその他のオプションを参照してください。
クロス表を濃淡表示
環境設定で濃淡表示が指定されていなくても、クロス表を濃淡表示にします。このオプションが選択されていない場合、クロス表レポートの濃淡は、現在の環境設定における[テーブル行の濃淡表示]オプションに合わせて表示されます。
ダイアログの再起動
起動ウィンドウを呼び出します。起動ウィンドウに戻り、もう一度、分析をやり直すことができます。
以下のオプションの詳細については、『JMPの使用法』の「JMPレポートのローカルデータフィルタ」、「JMPレポートの[やり直し]メニュー」、および「JMPレポートの[スクリプトの保存]メニュー」を参照してください。
ローカルデータフィルタ
データをフィルタリングするためのローカルデータフィルタの表示/非表示を切り替えます。
やり直し
分析を繰り返したり、やり直したりするオプションを含みます。また、[自動再計算]オプションに対応しているプラットフォームにおいては、[自動再計算]オプションを選択すると、データテーブルに加えた変更が、該当するレポートに即座に反映されるようになります。
プラットフォーム環境設定
現在のプラットフォームの環境設定を表示したり、現在のJMPレポートの設定に合わせて環境設定を変更したりできます。
スクリプトの保存
レポートを再現するためのスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。
Byグループのスクリプトを保存
By変数の全水準に対するレポートを再現するスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。起動ウィンドウでBy変数を指定した場合のみ使用可能です。