「劣化分析」プラットフォームでは、「劣化データ分析」の赤い三角ボタンのメニューに、以下のオプションがあります。
経路の定義
ある時間におけるY変数が、特定の確率分布に従うものと仮定されます。そして、その確率分布の平均・位置パラメータ・メディアン(中央値)のいずれかをモデル化することができます。
平均経路
あてはめるモデルとして、平均に対するモデルが使われます。
位置パラメータ経路
あてはめるモデルとして、確率分布の位置パラメータに対するモデルが使われます。
メディアン経路
あてはめるモデルとして、中央値に対するモデルが使われます。
[位置パラメータ経路]または「メディアン経路]オプションを選択した場合は、「モデルの指定」に応答の分布を選択するためのメニューが表示されます。
劣化経路の種類
あてはめる劣化経路の種類をサブメニューから選択します。
単純線形経路
線形の経路、または線形経路に変数変換できる非線形の経路をあてはめる際に使用します。単純線形経路を参照してください。
非線形経路
非線形の経路をあてはめる際に使用します。非線形経路を参照してください。
グラフオプション
レポートのグラフの表示方法を変更するオプションがあります。
データマーカーをつなぐ
重ね合わせプロット上の点をつなぐ折れ線の表示/非表示を切り替えます。
あてはめ線の表示
重ね合わせプロット上のあてはめ線の表示/非表示を切り替えます。
仕様限界の表示
重ね合わせプロット上の仕様限界の表示/非表示を切り替えます。
残差プロットの表示
残差プロットの表示/非表示を切り替えます。
逆推定プロットの表示
逆推定プロットの表示/非表示を切り替えます。
曲線区間の表示
重ね合わせプロット上のあてはめ線に対する信頼区間の表示/非表示を切り替えます。
曲線区間の有意水準
信頼区間の有意水準を変更することができます。
メディアン曲線の表示
[経路の定義]で[位置パラメータ経路]が選択されている場合に、プロット上の中央値を示す線の表示/非表示を切り替えます。
凡例の表示
重ね合わせプロットで使用するマーカーの凡例の表示/非表示を切り替えます。
タブなし
「残差プロット」・「逆推定」・「予測グラフ」をタブ形式で表示するか、縦に重ねて表示するかを切り替えます。
予測の設定
モデルの予測で使用する設定を変更できます。
上側仕様限界
上側仕様限界を指定します。
下側仕様限界
下側仕様限界を指定します。
打ち切り時間
打ち切り時間を指定します。逆推定を参照してください。
基準
非線形経路でX変数における通常の使用条件を指定します。この値の経路が通常、「重ね合わせ」プロットに表示されます。
逆推定
逆推定について、区間の種類、有意水準、区間が片側か両側かを指定します。逆推定を行うには、下側または上側の仕様限界も指定する必要があります。逆推定を参照してください。
縦軸予測
縦軸予測について、時間値・区間の種類・有意水準を指定します。予測グラフを参照してください。
アプリケーション
劣化データのさらなる分析方法をメニューから選択できます。
疑似故障データの生成
各ユニットが仕様限界と交差する時間の予測値(疑似故障時間)をデータテーブルにまとめます。このテーブルには、「寿命の一変量」または「寿命の二変量」スクリプトが含まれています。このスクリプトを用いて、疑似故障時間に確率分布をあてはめることができます。
安定性試験
安定性試験の分析を実行します。「劣化分析」プラットフォームでの安定性試験を参照してください。
以下のオプションの詳細については、『JMPの使用法』の「JMPレポートのローカルデータフィルタ」、「JMPレポートの[やり直し]メニュー」、および「JMPレポートの[スクリプトの保存]メニュー」を参照してください。
ローカルデータフィルタ
データをフィルタリングするためのローカルデータフィルタの表示/非表示を切り替えます。
やり直し
分析を繰り返したり、やり直したりするオプションを含みます。また、[自動再計算]オプションに対応しているプラットフォームにおいては、[自動再計算]オプションを選択すると、データテーブルに加えた変更が、該当するレポートに即座に反映されるようになります。
プラットフォーム環境設定
現在のプラットフォームの環境設定を表示したり、現在のJMPレポートの設定に合わせて環境設定を変更したりできます。
スクリプトの保存
レポートを再現するためのスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。
Byグループのスクリプトを保存
By変数の全水準に対するレポートを再現するスクリプトを保存するオプションが、保存先ごとに用意されています。起動ウィンドウでBy変数を指定した場合のみ使用可能です。