プロファイルを[グラフ]メニューから直接起動した場合、[Y, 予測式]列として計算式を指定します。多くの場合、これらの計算式はあてはめプラットフォームから保存されたものです。
図2.2 「プロファイル」起動ウィンドウ
「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューのオプションについては、『JMPの使用法』の列フィルタメニューを参照してください。
計算式の中で参照されている列が、プロファイルのX列になります(ただし、その列が[Y, 予測式]に指定されている場合は、その列はX列として使われません)。
Y, 予測式
応答変数の予測式を計算式として含む列。
メモ: また、予測式に対応する標準誤差の計算式を含む列を追加で指定することもできます。これらの標準誤差の計算式列は、信頼区間を描くために使用されます。これらの標準誤差の計算式列には、[予測値の標準誤差 <列名>]という名前を指定する必要があります。起動ダイアログで[OK]をクリックすると、[予測値の標準誤差 <列名>]の情報をもとに、[予測式 <列名>]に対する信頼区間を作成するかどうかを訪ねるダイアログが表示されます。そこで[はい]をクリックします。(そこで[いいえ]をクリックすると、[予測値の標準誤差 <列名>]が標準誤差と認識されず、個別のプロファイルが作成されます)。
誤差因子
微分した式をプロファイルする場合に使用します。誤差因子の詳細については、誤差因子を参照してください。
中間計算式の展開
計算式に使用されている列自体が、他の列を参照する計算列である場合、元の列の計算式に内側の計算式が代入されます。このオプションを選択したときに計算式が展開されないようにするには、列プロパティで「その他」を選択し、「計算式の展開」(英語は、「Exapnd Formula」)という名前の列プロパティを作成し、その値を0とします。中間計算式の展開を参照してください。
「曲面プロット」プラットフォームは、曲面プロットで説明されています。「曲面プロファイル」と「曲面プロット」プラットフォームは似ていますが、「曲面プロット」の方がより多くの機能を備えています。「曲面プロット」と「曲面プロファイル」には、他のプロファイルに共通する一部の機能が備わっていません。
「プロファイル」起動ウィンドウには[中間計算式の展開]というチェックボックスがあります。このチェックボックスがオンの場合、プロファイルの作成に使う計算式は別の方法で処理されます。プロファイルの作成に使う計算式にさらに他の列への参照を含んだ計算式が入っている場合、元の列に内側の計算式が代入されます。そのため、中間の計算式ではなく内側の計算式の列を使用してプロファイルが作成されます。[中間計算式の展開]をオンにすると、尺度が[ベクトル]である計算式も展開されます。
たとえば、2水準(AとB)のロジスティック回帰をあてはめる場合を考えてみましょう。計算式(Prob[A]とProb[B])は、Lin[x]列の関数であり、さらにLin自体は、別の列[x]の関数です。そこで、[中間計算式の展開]を選択してProb[A]のプロファイルを作成すると、Lin[x]ではなくxを参照先としてプロファイルが作成されます。
また、[中間計算式の展開]チェックボックスがオンになっているときは、プラットフォームの赤い三角ボタンのメニューにおいて[展開した計算式を保存]コマンドが使用可能になります。このコマンドを使用すると、中間の列ではなく最終の列の関数として作成されたプロファイルの計算式が新しい列に保存されます。