JMPの計算式エディタでは、指定した確率分布に従う乱数を効率的に「サイコロを振る」ことによって生成する計算式を作成できます。計算式エディタで[適用]ボタンをクリックするたびに、これらの関数は新しい乱数を生成します。
Random Reset関数を使用すると、一連の乱数を再現できる乱数シード値を設定できます。JMPの乱数アルゴリズムには改良が施されることがあるため、バージョンの異なるJMP間では結果が異なる場合があります。
メモ: 乱数はMersenne-Twister手法を使って生成されます。この手法の周期は219937-1です。乱数生成の詳細については、Matsumoto and Nishimura(1998)を参照してください。この新しい乱数生成法は、Marsaglia(1995)で言及されているすべてのDIEHARDテストに合格しています。
関数の引数の詳細については、『スクリプト構文リファレンス』の乱数関数を参照してください。確率分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数および離散型確率関数を参照してください。
指定された自由度をもつカイ2乗分布から、乱数を生成します。オプションの非心度パラメータは0以上でなければなりません。非心度パラメータのデフォルト値は0です。カイ2乗分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
指定された分子自由度と分母自由度をもつF分布から、乱数を生成します。オプションの非心度パラメータは0以上でなければなりません。非心度パラメータのデフォルト値は0です。F分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
1~nまでの重複しない整数の乱数を含むk x 1行列を戻します。
一様分布から、乱数を生成します。引数が指定されていない場合は、最小値が0、最大値が1の一様分布を生成します。その一様分布は、0から1までの間のどの実数も、生成される確率が他の実数と同じになっています。生成された乱数データは、ほぼ均等に分布します。オプションの引数を使用して、一様分布の最小値と最大値に別の値を指定することもできます。
指定された母平均と母標準偏差をもつ正規分布から、乱数を生成します。引数が指定されなかった場合、正規分布の母平均は0、母標準偏差は1となります。正規分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
引数で指定された正規混合分布に従う乱数を生成する。Random Normal Mixture関数の構文の詳細については、『スクリプト構文リファレンス』のRandom Normal Mixture(meanvec, sdvec, probabvec)を参照してください。
λが1である指数分布から、乱数を生成します。生成されたデータを調整することで、1以外のλである指数分布にすることができます。たとえば、Random Exp()*0.1はλ=0.1の指数分布を生成します。指数分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
指定された尺度パラメータと形状パラメータをもつガンマ分布から、乱数を生成します。尺度パラメータのデフォルト値は1です。尺度パラメータが1の場合、ガンマ分布は指数分布と同じになります。ガンマ分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
指定された位置パラメータ・尺度パラメータ・形状パラメータをもつ拡張一般化ガンマ分布から、乱数を生成します。引数が指定されていない場合、位置パラメータは0、尺度パラメータは1、形状パラメータは0に設定されます。一般化ガンマ分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
指定された位置パラメータ・尺度パラメータ・形状パラメータをもつ対数一般化ガンマ分布から、乱数を生成します。引数が指定されていない場合、位置パラメータは0、尺度パラメータは1、形状パラメータは0に設定されます。対数一般化ガンマ分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
指定された2つの形状パラメータと、オプションの閾値パラメータおよび尺度パラメータをもつベータ分布から、乱数を生成します。デフォルトの閾値パラメータは0、デフォルトの尺度パラメータは1です。ベータ分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
位置パラメータが0で尺度パラメータが1のCauchy分布から、乱数を生成します。位置パラメータalphaと尺度パラメータbetaを持ったCauchy変量は、計算式alpha+beta*Random Cauchy()を使って生成することもできます。Cauchy分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
一連の確率と結果式(たとえば、Random Category(.2, "A", .3, "B", .4, "C", "D");)に基づいて、ランダムなカテゴリを生成します。内部計算においては、一様乱数を生成した後、指定された確率と比較して、どの結果を戻すかが決定されています。
指定された2つの形状パラメータ、1つの位置パラメータ、および1つの尺度パラメータをもつJohnson Su分布から、乱数を生成します。Johnson Su分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
指定された2つの形状パラメータ、1つの位置パラメータ、および1つの尺度パラメータをもつJohnson Sb分布から、乱数を生成します。Johnson Sb分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
指定された2つの形状パラメータ、1つの位置パラメータ、および1つのオプションの歪度パラメータをもつJohnson Sl分布から、乱数を生成します。歪度パラメータには、正の歪みに対しては+1、負の歪みに対しては-1を指定してください。デフォルトは+1です。Johnson Sl分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
B乱数シード値の状態を戻します。もしくは、乱数シード値の状態を設定します。なお、乱数シード値の状態は、BLOBオブジェクトとして表されています。
指定された最小パラメータ・最大パラメータ・最頻値パラメータをもつ三角分布から、乱数を生成します。引数を1つしか指定しなかった場合、これは最頻値を表し、三角分布は0から1までの間となります。引数を2つ指定した場合、これらは最頻値と最大値を表し、三角分布は0から最大値までの間となります。引数を3つ指定した場合、これらはそれぞれ最小値・最大値・最頻値を表し、三角分布は最小値から最大値までの間となります。
整数の一様分布から、乱数を生成します。引数を1つ指定した場合、整数は1からその引数までの間となります。引数を2つ指定した場合、整数はその2つの引数の間(引数も含む)となります。
指定されたパラメータをもつ二項分布から、乱数を生成します。第1引数nは、試行回数です。第2引数pは、1回あたりの成功する確率です。nが1の場合Bernoulli分布になります。二項分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の離散型確率関数を参照してください。
指定されたパラメータをもつ負の二項分布から、乱数を生成します。第1引数rは、成功回数です。第2引数pは、1回あたりの成功する確率です。生成される乱数は、r回成功するまでの失敗回数です。試行回数が固定パラメータで成功回数が確率変数の二項分布とは対照的に、負の二項分布は、成功回数が固定パラメータで試行回数が確率変数となります。負の二項分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の離散型確率関数を参照してください。
指定されたパラメータをもつベータ二項分布から、乱数を生成します。第1引数nは、試行回数です。第2引数pは、各試行の成功確率です。第3引数はオプションで、過分散パラメータを表します。過分散パラメータのデフォルト値は、0です。ベータ二項分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の離散型確率関数を参照してください。
指定された位置パラメータと尺度パラメータをもつFréchet分布から、乱数を生成します。引数が指定されなかった場合、Fréchet分布の位置パラメータは0、 シグマは1に設定されます。Fréchet分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
指定された確率パラメータをもつ幾何分布から、乱数を生成します。引数は、1回の試行で成功する確率です。生成される乱数は、初めて成功するまでの試行回数です。
指定された平均パラメータをもつPoisson分布から、乱数を生成します。Poisson分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の離散型確率関数を参照してください。
指定された平均パラメータと過分散パラメータをもつガンマPoisson分布から、乱数を生成します。第2引数が指定されなかった場合、ガンマPoisson分布の過分散は1となります。ガンマ Poisson分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の離散型確率関数を参照してください。
指定された尺度パラメータと形状パラメータをもつWeibull分布から、乱数を生成します。第2引数が指定されなかった場合、Weibull分布の尺度は1となります。Weibull分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
指定された位置パラメータと尺度パラメータをもつロジスティック分布から、乱数を生成します。引数が指定されなかった場合、ロジスティック分布の位置パラメータは0、尺度パラメータは1に設定されます。ロジスティック分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
指定された位置パラメータと尺度パラメータをもつ対数ロジスティック分布から、乱数を生成します。引数が指定されなかった場合、対数ロジスティック分布の位置パラメータは0、尺度パラメータは1に設定されます。対数ロジスティック分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
指定された位置パラメータと尺度パラメータをもつ対数正規分布から乱数を生成します。引数が指定されなかった場合、対数正規分布の位置パラメータは0、尺度パラメータは1に設定されます。対数正規分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
指定された位置パラメータ、尺度パラメータ、形状パラメータをもつ一般化対数分布から、乱数を生成します。形状パラメータが0のとき、一般化対数分布は対数正規分布と同じになります。一般化対数分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
指定されたシード値(seed; 初期値)から乱数系列を再開します。
指定された位置パラメータと尺度パラメータをもつ最大極値分布から、乱数を生成します。引数が指定されなかった場合、最大極値分布の位置パラメータは0、尺度パラメータは1に設定されます。最大極値分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
指定された位置パラメータと尺度パラメータをもつ最小極値分布から、乱数を生成します。引数が指定されなかった場合、最小極値分布の位置パラメータは0、尺度パラメータは1に設定されます。最小極値分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
指定した2つの形状パラメータ、1つの位置パラメータ、および1つの尺度パラメータをもつSHASH(sinh-arcsinh)分布から、乱数を生成します。SHASH分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
引数に指定された行列をランダムに並び替えたものを戻します。
指定された自由度をもつt分布から、乱数を生成します。オプションの非心度引数の値は負でも正でもかまいません。非心度パラメータのデフォルト値は0です。t 分布のパラメータについては、『スクリプト構文リファレンス』の連続型確率関数を参照してください。
現在のデータテーブルから無作為に行番号を選択します。各行番号は1回だけ選択されます。列に対する添え字にCol Shuffleを指定すると、無作為にその列から値を取得することができます。Col Shuffleの結果、元の列の各値は、1回だけ取得されます。Col Shuffle関数の構文の詳細については、『スクリプト構文リファレンス』の乱数関数を参照してください。
復元無作為抽出を行った時の度数を戻します。この関数は、ブートストラップ推定を行いたい時に役立ちます。第2引数を指定した場合は、その指定された列を度数列とした復元無作為抽出を行います。引数を何も指定しないで、ResampleFreq()とした場合は、元の標本と同じサイズのデータを抽出します。
ResampleFreq(rate)と指定した場合は、行数にrateを掛け合わせたものを標本サイズとします。Resample(rate, column)と指定した場合は、指定した列(column)の合計をrateに掛け合わせたものを度数とします。Resample Freq関数の構文の詳細については、『スクリプト構文リファレンス』の離散型確率関数を参照してください。