MaxDiff法(maximum difference scaling)は、消費者(回答者、被験者)の選択データをもとに、製品の各属性がもつ相対的な重要度を求める方法のひとつです。MaxDiff法の実験では、回答者は最も好きな選択肢(最良)と、最も好きではない選択肢(最悪)を選びます。最良と最悪を選ぶので、最良だけを選ぶ実験よりも、順位付けに関する情報がデータに含まれています。
「MaxDiff」プラットフォームでは、次のようなことが実行できます。
• 製品の属性だけでなく、消費者の属性(たとえば性別や年齢)に関する情報も利用する。
• 分析対象のデータにおいて、いくつかの形式がサポートされている。
• 消費者ごとにスコアを求め、求められたスコアを用いて消費者をセグメント(クラスター)に分ける。
• Bayes(ベイズ)流の方法で、消費者ごとの係数値を求める。
• バイアス修正を伴う最尤推定(Firth 1993)を行う。
図5.1 MaxDiff法による「全水準の比較レポート」