JMPの計算式には多くの異なるタイプの関数を追加できます。これらの関数はすべて関数リストにあります。このリストでは、関数がトピック別のリストにまとめられています。このリストに含まれている関数は、計算式でよく使われるものです。関数リストを使用して、計算式のエレメントで実行する計算のタイプを指定します。
関数を含む計算式を作成するには、以下の手順で操作します。
1. データテーブルの列名を右クリックして[計算式]を選び、計算式エディタを開きます。
2. 計算式編集領域で式をクリックして選びます(青い枠で囲まれている場合は選択されています)。関数は、強調表示された領域に対して適用されます。
3. 関数リストで、表示する関数のグループを選択します。Table 7.2を参照してください。
そのグループに属する関数が、ドロップダウンリストに表示されます。以下に、関数のグループを簡単に紹介します。
4. [関数]リストで関数をクリックし、選択した項目に適用します。一部の項目は、クリックするとサブメニューが表示されます。その場合は、そのメニューから項目を選びます。
5. 項目を強調表示し、計算式エレメントブラウザ、キーパッド、または関数リスト内の項目をクリックして、計算式の作成を続けます。
ヒント:
• 関数の上にカーソルを置くと、その関数についての説明が表示されます。
• Altキーを押しながら関数を選択すると、計算式内で選択されている関数が、関数リストで選択した関数、またはキーパッドで選択したボタンの関数に置き換えられます。
• Altキー(macOSの場合はOptionキー)を押しながら列または他のエレメントをクリックすると、項目が空でなくても置き換えられます。
• ほとんどの関数には、計算式編集領域のボックスにグレーで文字が表示され、入力できる引数の種類が示されます。引数領域に小さなカレット記号が表示されている場合は、引数を追加できます。
• 関数の機能を確認するには、関数リストまたは式で関数を右クリックし、[スクリプトの索引で表示]を選択します。
• JSLスクリプトにより、独自の関数を定義できます。『スクリプトガイド』のカスタム関数の作成、変換、フォーマットを参照してください。
グループ |
関数 |
---|---|
行 |
Lag、Dif、Subscript、Row、NRowなどの関数のリストが表示されます。詳細については、行関数を参照してください。 |
数値 |
計算式でよく使われる項のリストが表示されます。詳細については、数値関数を参照してください。 |
超越関数 |
自然対数、常用対数、指数、乗根、階乗、組み合わせ、ベータ、およびガンマなどの関数のリストが表示されます。詳細については、超越関数を参照してください。 |
三角 |
正弦(sin)、余弦(cosine)、正接(tangent)、逆関数、および双曲関数などの標準的な三角関数のリストが表示されます。詳細については、三角関数を参照してください。 |
文字 |
文字引数に対して有効で、トリミング(末尾のブランクの除去)、文字列長の検出、数値と文字間の変換などを行える関数のリストが表示されます。詳細については、文字関数を参照してください。 |
比較 |
より小さい、より大きい、等しいなどの標準的な論理比較関数のリストが表示されます。詳細については、比較関数を参照してください。 |
条件付き |
If、Match、およびChooseなどのプログラミング言語で使われるような関数のリストが表示されます。詳細については、条件付き関数を参照してください。 |
確率 |
正規分布、Studentのt分布、カイ2乗分布、およびF分布など、標準的な統計分布の確率および分位点を求める関数のリストが表示されます。詳細については、確率関数を参照してください。 |
離散型確率 |
Poisson、Gamma Poisson、Hyper geometricなど、離散型確率を求める関数のリストが表示されます。詳細については、離散型確率関数を参照してください。 |
統計 |
平均や標準偏差などの標準的な統計量を計算する関数のリストが表示されます。詳細については、統計関数を参照してください。 |
乱数 |
一様、正規、Cauchyといった定義済みの分布を基に、乱数を生成する関数のリストが表示されます。テーブル行をランダムに並べ替えるための関数もあります。詳細については、乱数関数を参照してください。 |
日付時間 |
日付値を持った引数を必要とする関数のリストが表示されます。この引数は、1904年1月1日からの秒数です。日付時間関数は、日、週、月などの値を戻します。また、日にちを換算したり、データ間隔を求めたりすることができます。詳細については、日付時間関数を参照してください。 |
行の属性 |
行の色、マーカー、ラベル、表示しない/する、除外する/しない、または選択する/しないの行の属性を割り当てたり検出したりする関数のリストが表示されます。詳細については、行の属性関数を参照してください。 |
割り当て |
割り当て演算子の右側の値を左側の変数に割り当てる関数のリストが表示されます。詳細については、割り当て関数を参照してください。 |
パラメトリック |
選択した列に対して、[線形モデル]、[交互作用モデル]、または[完全2次モデル]モデルを作成できます。モデルの種類を選ぶと、モデルを作成する変数を選ぶためのウィンドウが表示されます。Ctrlキーを押しながらクリックすると、複数の変数を選択できます。詳細については、パラメトリックモデル関数を参照してください。 |
財務 |
支払いにおける元金分、利率、利益率などを求める関数が用意されています。詳細については、財務関数を参照してください。 |