CUSUM管理図(累積和管理図)は、通常の管理図よりも、工程における小さなシフトを検出できます。CUSUM管理図は、平均が少しずつ大きくなったり、小さくなったりしている場合など、突然の変動ではなく、徐々に変化が生じていることを検知するのに役立ちます。「CUSUM(累積和)管理図」プラットフォームは、Shewhart管理図と同じように、一定の決定限界をもつ形式の管理図を作成します。この形式のCUSUM管理図は、表形式のCUSUM管理図(tabular CUSUM chart)とも呼ばれています。CUSUM管理図には、Vマスク形式もあります。Vマスク形式のCUSUM管理図を作成する方法については、Vマスク形式のCUSUM(累積和)管理図を参照してください。
「CUSUM(累積和)管理図」プラットフォームには、平均連長(ARL; Average Run Length)の情報も含まれています。平均連長とは、管理限界外になるまでの標本数(もしくは測定値数)の平均です。特定の仮定のもとで、特に分散が一定だという仮定のもとで、どれぐらいの平均連長があるかを求めることで、累積和管理図を評価することができます。
図I.1 CUSUM(累積和)管理図