「PLS回帰」プラットフォームは、説明変数(X)の線形結合からなる因子に基づいて応答変数(Y)を予測する線形モデルを構築します。PLS回帰における因子は、Xの線形結合とYの線形結合との共分散が最大になるようなものです。PLS回帰は、XとYの関係を調べ、潜在的な因子を抽出します。
JMP Proは、さらに多くの機能を備えています。JMP Proでは、PLS判別分析(PLS-DA)を行ったり、さまざまなモデル効果を含めたり、複数の検証法を使用したり、欠測データを補完したり、各種統計量に対してブートストラップ推定を行ったりできます。
PLS回帰は、通常の最小2乗法が失敗するような次のような場面で利用することが考えられます。X変数の個数がデータの行数よりも多い場合、X変数の間に高い相関がある場合、X変数の個数が多い場合、および、Y変数の個数が多い場合などです。
図6.1 「PLS回帰」レポートの一部