誤差によるばらつきが無視できるような場合には、Space Filling計画(空間充填計画)が役立ちます。Space Filling計画の種類としては、球の詰め込み、ラテン超方格法、一様、最小ポテンシャル、最大エントロピー、Gauss過程、高速柔軟充填があります。
コンピュータのシミュレーションモデルの感度を調べたい場合などがその一例です。また、機械論的モデルや決定論的モデルも、誤差によるばらつきがないので、Space Filling計画が役に立つでしょう。モデルに誤差によるばらつきがない場合、反復・ランダム化・ブロック化が不要になります。
「Space Filling計画」プラットフォームには、連続尺度の因子のみを含む計画が数種類用意されています。カテゴリカル因子・離散数値因子・配合因子を含む計画には、そのような因子に特化したSpace Filling計画も用意されています。連続変数だけを扱うSpace Filling計画の場合、主に、次の2つのアプローチがあります。
• 任意の2つの計画点の距離を最大化する。
• 点を一様な間隔で配置する。
図22.1 Space Filling計画