「曲線のあてはめ」プラットフォームでは、パラメータに関して非線形であるモデルをあてはめることができます。特に自然科学分野では、変数間の関係を表すいろいろな非線形モデルが知られています。たとえば、薬理学では、薬の濃度や用量を変えたときに、反応がどのように変化するかを試験します。薬の濃度と反応の強さとの関係は、シグモイド曲線によってたびたび表されます。非線形モデルのほかの例として、指数成長曲線が挙げられます。指数成長曲線は、時間が経過する従って、集団の大きさがどのように変化していくかを表します。
「曲線のあてはめ」プラットフォームでは、多項式モデル・ロジスティック曲線・プロビット曲線・Gompertz曲線・指数モデル・ピークモデル・薬物動態モデル・反応速度モデル・、溶出曲線など、予め用意されている様々なモデルを使用できます。これらの予め用意されているモデルを使えば、モデル式を自分で指定したり、パラメータ推定の開始値を指定したりする必要はありません。自分自身で開始値を指定したり、用意されていないモデル式を自分で指定したりしたいときには、「曲線のあてはめ」ではなく、「非線形回帰」プラットフォームを使ってください。「非線形回帰」プラットフォームでは、自分自身で指定した非線形モデルをあてはめることができます。非線形回帰を参照してください。
図14.1 「曲線のあてはめ」プラットフォームの「非線形回帰のあてはめ」機能の例